野党の醜悪極まる混乱劇が続いている。小池百合子代表(都知事)率いる「希望の党」は25日午後、惨敗で終わった衆院選を受けて、両院議員懇談会を開催。民進党出身者からは、小池氏への罵詈雑言や、離党を示唆する無節操な意見が噴出しており、党が3分裂、4分裂するのは避けられそうにない。民進党でも、参院から前原誠司代表への厳しい批判が沸騰している。朝鮮半島危機が迫るなか、野党議員らの誹謗中傷を聞いていると、そこには「絶望」や「失望」しか残らない。
「(党代表としての進退は)みなさんと話し合い、創業の責任もあるので見極めたい」
「(執行部人事は)いろんな意見があると思う。耳を傾けることに徹する」
小池氏は25日朝、出張先のパリから成田空港に到着した。待ち受けた記者団に、進退や党人事について、こう語った。
希望の党は今回の衆院選で、衆院半数を超える235人を擁立しながら、公示前の57議席を下回る50議席という惨敗だった。同日午後の両院議員懇談会では、今後の党運営などを協議した。
党内で浮上する解党論について、小池氏は「責任の取り方としては良くないのではないか。1000万人近くの方が『希望の党』と書いた事実を胸に刻まないといけない」といい、否定した。
小池氏は前日、パリ郊外にある世界最大規模の卸売市場「ランジス市場」を視察した際、「厳しい結果が出た。改めて『都政に専念せよ』という都民、国民の声であったと真摯(しんし)に受け止めたい」と語った。
そして25日に行われた両院議員懇談会の冒頭あいさつで、小池氏は「都知事として都政に邁進する。国政は国会議員の皆様に委ねたい」「主要な人事などは皆様方で」とした。
代表辞任は口にしなかったが、国政撤退・放棄をにおわせる発言といえる。
都政関係者も「小池氏は政治家だから笑顔を絶やさないが、内心落ち込んでいるようだ。『代表を退くのは無責任』とも発言したが、実際は内部の批判にも嫌気がさしているのではないか。いったん、国政から引くことはあり得る」と語る。
確かに、党内からの批判は痛烈だった。
「やっぱり『排除』は良くない。政党は幅があっていいし、幅は魅力だ。できれば民進党として選挙をしたかった」(落選した松野頼久元官房副長官)
「多くの候補はまともな選挙戦にならず、人生を狂わされたのに、代表は都知事のままでいられる。納得がいかない」(都内で落選した新人)
「小池氏の勝手な発言で、有権者から『魂を売ったのか!』と罵倒された」(民進党出身者)
「民進党の大量合流が間違いだった。小池氏は辞めるべきだ」(新人)
実は、フランスのメディアも、パリを訪れた小池氏について、「逃亡中の女王」「疑いの余地なく、最大の敗者」などとボロクソに報じた。
希望の党議員の大半を占めるのは、民進党出身者である。
中には、非現実的な外交・安全保障政策を掲げる民進党に失望し、希望の党で「保守二大政党」を実現しようとした保守系議員もいる。だが、「二重国籍」問題を抱えた蓮舫前代表時代から党勢拡大が見込めない民進党に見切りを付けて、「バッジ欲しさ」で政策の違いに目をつぶり、小池氏の“踏み絵”を踏んだ左派系も多い。
それが、選挙で大敗したからと、トップを口汚く批判するのは醜い。選挙途中で、党の政策と食い違う主張をしていた議員など論外といえる。
希望の党は今後、「党に残って再生を目指す議員」と「民進党か立憲民主党への移籍を画策する左派議員」「無所属になる議員」「自民党入りを目指す保守系議員」など、四分五裂しそうだ。
醜態をさらす希望の党は、どうなりそうか。
小池都政をウオッチするジャーナリストの有本香氏は「近々、希望の党から離党する人が出そうだ。党分裂も避けられない」といい、続けた。
「衆院選で惨敗したのは、小池氏の『排除』発言もあるが、政策がひどかった。整合性も実現性もなく、聞き心地がいいだけ。党内の合意もなく、キャッチフレーズだけを主張していた。都議選の成功が背景にあるのだろうが、あの追い風はなくなっていた。今後、ある程度の離党者が出ることが予想される。民進党出身者がそれぞれ行き場を求めて、割れていく形になるのではないか」 夕刊フジより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年10月26日木曜日
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