2017年10月29日日曜日

米韓連携に「新たな緊急性」、北の脅威増大で 米国務長官

マティス米国防長官は28日、訪問先のソウルで宋永武(ソンヨンム)国防相との共同記者会見に臨み、北朝鮮からの脅威増大が米韓の軍事、外交面での連携に「新たな緊急性」をもたらしていると述べた。

マティス氏は会見で、今年初めに訪韓した時点と比べても、北朝鮮の脅威は目立って増大していると指摘。北朝鮮は「違法で不必要」な核・ミサイル開発によって近隣諸国や世界に対する脅威を加速させていると語り、「米国は北朝鮮の核武装を認めない」と改めて明言した。

北朝鮮の行動については宋氏が「無謀な挑発」、マティス氏は「無法者の行為」と呼んでそれぞれ非難した。

マティス氏は外交面での対応が望ましいと述べる一方、トランプ米大統領が明言している立場として、米国には同盟諸国を守り、抑止を支持する「断固とした意志」があると強調。

「米国や同盟諸国に対するいかなる攻撃も撃退し、北朝鮮が核兵器を使用した場合は大規模かつ効果的、圧倒的な軍事行動で対応する」と警告した。

両氏は会談で、新たな軍事力の展開や有事の際の韓国軍の作戦統制について協議した。

米軍は冷戦終結時に韓国から戦術核を撤去したが、その再配備をめぐっては宋氏が「国益の助けにならない」と否定的な考えを示し、マティス氏も「韓国政府側からその話はなかった」と明言。国際社会が目指すのは朝鮮半島の非核化だと強調した。

マティス氏は27日に韓国入り。北朝鮮との間の非武装地帯(DMZ)を視察し、文在寅(ムンジェイン)大統領と会談した。

来週にはトランプ氏がアジア歴訪の一環として訪韓を予定している。  CNNより

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