2016年11月3日木曜日

仏高官、重大な罪

【キガリ=時事】アフリカ中部ルワンダで1994年に起きた約80万人に対する大虐殺について、ルワンダの虐殺検証委員会(CNLG)は10月31日付けで、ミッテラン政権時代の高官や軍首脳ら仏人22人の責任を問う名簿を公開しました。CNLGは声明を出し、仏政府高官らがルワンダで非常に重大な罪を犯したと非難しました。

仏では先月、虐殺のきっかけとなったハビャリマナ大統領(当時)、搭乗機撃墜について捜査が再開されます。ルワンダのカガメ大統領のかつての側近が反大統領派となり、撃墜はカガメ大統領が指示したと仏で宣誓証言したのを受けた措置。搭乗機の乗員は仏人のため、仏当局の捜査対象となっています。

これに対しカガメ大統領は、仏と『決着をつける』と猛反発。大虐殺への仏の関与という疑惑を蒸し返して対抗する構えで、CNLGは「捜査を中止し、虐殺を終わらせたルワンダ指導者の潔白を証明すべきで、それを拒否するのは、責任の所在をごまかすに行為にほかならない』と仏を非難しました。

ルワンダ側は、撃墜は多数派フツ人の過激派の仕業と結論付けています。一方、仏側は過去の調査では結論を出さず、曖昧にしています。

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