2016年11月19日土曜日

OECD加盟国、テロ犠牲者6.5倍

経済協力開発機構(OECD)加盟国で昨年、テロの犠牲者が前年比で6.5倍になったことが分かりました。国際シンクタンク「経済平和研究所(IEP)」が17日までに公表し報告書で明らかにしました。

それによると、2015年にテロの犠牲になった人は全世界で2万9376人で、前年比10%減と4年ぶりに減りました。イラクの過激派組織ISやナイジェリアのイスラム武装組織ボコ・ハラムに対する攻勢が強まったことで、両国でのテロ犠牲者は前年比で1/3ほど減っています。

ところが、両国の周辺地域にテロ活動が広がった結果、OECD加盟国で犠牲者が急増しています。昨年、同加盟34ヶ国中でテロ攻撃があり、最も死者の多かったのはトルコとフランスである。フランスでは昨年11月、パリのバタクラン劇場襲撃などの同時多発テロで130人が死亡しています。

フランスとトルコの他、デンマーク、スウェーデン、ドイツでは2000年以来最多の死者でした。

世界全体で死者数が多いのはイラク、アフガニスタン、ナイジェリア、パキスタン、シリアで全体で72%占めます。

IEP、全体の数が減ったのはいいことであるが、テロ活動が活発化し、新たに広がった国があり、現代のテロ活動の性格には大いに懸念が必要だと警告しています。

0 件のコメント:

コメントを投稿

日産ケリー前代表取締役の保釈決定 保釈金7000万円 東京地裁

金融商品取引法違反の罪で起訴された日産自動車のグレッグ・ケリー前代表取締役について、東京地方裁判所は保釈を認める決定をしました。検察はこれを不服として準抗告するとみられますが、裁判所が退ければ、ケリー前代表取締役は早ければ25日にもおよそ1か月ぶりに保釈される見通しです。一方、...