2016年11月26日土曜日

トルコのEU加盟凍結

欧州連合(EU)の共同立法機関である欧州議会は24日、トルコで7月発生したクーデター未遂事件について、同国の対応が過剰だとして、同国のEU加盟交渉の一時凍結を求める決議を賛成多数で可決しました。

トルコ政府は事件直後に非常事態宣言を発令し、事件の首謀者と見なす在米イスラム教指導者ギュレン師の関連組織の摘発を開始し、逮捕状のない拘束や教員1万人以上を職務停止、40人近い市長の更迭を行っており、一部の人権団体は拘束者への拷問の可能性を指摘しています。

決議は、非常事態宣言に伴うトルコ政府の抑圧的な措置は過剰であり、基本的な権利と自由を侵害していると指摘。同国政府が死刑復活を検討している事に触れ、死刑の拒絶は、EU加盟に不可欠要素だと訴えています。決議には法的拘束力はありません。

EUとトルコは2005年に加盟交渉を開始。今年3月に両者が合意した難民流入抑制の協議でも、トルコは交渉を加速を求めていました。EU指導部や加盟各国政府は、難民問題への影響を懸念しています。交渉凍結には否定的です。

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