最近、北朝鮮では一人暮らしを好む若者が増えつつあり、それに合わせて「ワンルーム」のような住居形態が急増しているという。平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。
ワンルームが増えているのは、平壌の衛星都市である平城(ピョンソン)市。平壌ほど統制が厳しくなく交通の便もいい。そんな地の利を活かして、全国有数の卸売市場が開設されている。そして、
最新の商品や情報が行き交う市場で働こうとする若者たちが全国から集ってくるのだ。
彼らの多くが日雇いで働き、ワンルームで暮らし、ある程度貯金できたら故郷に戻る。その中でも目立つのが一人暮らしの女性だ。
北朝鮮では、女性の一人暮らしは極めて珍しく「何か問題があるのではないか」と後ろ指を差されるほどだった。しかし、急速に資本主義化が進むなかで、その認識も大きく変わった。
むしろ、人に頼らず暮らしていけるだけの能力、生活力がある立派な女性として見られるようになり、結婚相手としても人気となった。
家主も、一人暮らしの男性や家族よりも、一人暮らしの女性を好む傾向にある。家賃は同じでも、家をきれいに使うので、水回りの掃除などが楽だというのだ。
ワンルームと言っても、使っていない部屋を間貸ししたり、新たにワンルームアパートのような部屋を増築したりして貸し出す。いわば下宿のような形態だ。
北朝鮮では住宅は国の所有という建前があるので、家賃を受け取るのは本来は違法。しかし、当局はすべての住民に住宅を提供できる経済的余裕がないことから、人民班(町内会)と保安署(警察署)への届け出さえきちんとすれば、特に問題視しないという。
家賃は間取りや場所により千差万別だ。公共交通の整っていない平城では、ロケーションが大変重要だが、市場に近い8平米の部屋で15万から20万北朝鮮ウォン(約1440〜2400円)ほどだ。決して安くはないが、市場での商売が回れば、十分にペイできる額ということだ。デイリーNKより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2016年11月6日日曜日
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