2016年11月27日日曜日

トルコ難民抑制合意破棄

トルコのエルドアン大統領は25日、欧州議会がトルコのEU加盟交渉の凍結を求める決議を採択したことを受け、もしもEUがさらに踏み込めば、国境の門は開かれるだろうと述べ、欧州への難民流入抑制を巡るEUとの合意を廃棄する可能性に言及しました。最大都市イスタンブールでの会議で語りました。

また、エルドアン大統領は同日、7月のクーデター未遂事件後に復活が検討されているについても、国会で承認されれば署名すると明言しました。EUはトルコに対し、死刑を復活させないよう牽制しています。

欧州に押し寄せる難民を制限するため、EUとトルコは3月、トルコからギリシャへの密航者をトルコに強制送還する代わりに、EU域内に渡航するトルコ人のビザ免除の開始時期を前倒しすることで合意。

ただ、エルドアン政権下における人権状況や報道の自由侵害などへの懸念からビザ免除は実現しておらず、エルドアン大統領はEUは約束を守っていないと批判しています。

AFP通信によると、ドイツ首相報道官はEUとトルコの合意は両者にとって成功だと考えている。どちらの側への脅しも今は役に立たないと述べています。自制を求めています。

欧州議会が24日採択した決議に法的拘束力はなく、エルドアン政権を牽制する意味合いが強い。

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