2017年5月20日土曜日

FBI前長官、議会証言へ ロシア疑惑解明の節目に

米議会上院の情報特別委員会は19日、トランプ大統領が今月上旬に解任した米連邦捜査局(FBI)のコミー前長官が近く同委員会に出席すると発表した。29日の米国の祝日より後に開く方向という。トランプ氏がロシアとの不透明な関係を調べていたコミー氏に捜査終結を要請したとの疑惑が浮上しており、議会での証言は疑惑解明の節目となりそうだ。
 
司法省は17日に政権から独立した特別検察官にモラー元FBI長官を任命し、トランプ政権とロシアの不適切な関係を巡る疑惑「ロシアゲート」の捜査に当たらせている。コミー氏の委員会での証言や今後の調査で、トランプ氏による司法妨害が違法行為として立証されれば、大統領の弾劾も現実味を帯びてくる。

ロシアゲートに関連し、19日付のニューヨーク・タイムズ(電子版)はトランプ氏がコミー氏の解任後にロシア高官に「コミー氏は正気ではなかった。変人(nut job)だ」と語ったと報じた。トランプ氏はさらに「ロシアのせいで強いプレッシャーにさらされていたが、(コミー氏の解任で)取り除かれた」「私は捜査の対象ではない」などとも述べたという。

一方、ワシントン・ポスト(電子版)は19日、関係者の話として「トランプ氏に近いホワイトハウス高官が捜査線上に上がっている」と報じた。これまで疑惑の中心とされたマイケル・フリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)は2月に辞任済みで、捜査は今も政権中枢にとどまる人物にも及んでいることになる。ワシントン・ポストはこの関係者の話として「捜査は今後数週間で緊迫していく」と伝えている。 日経新聞より

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