「スカッド系列を改良して発射したと分析している」。韓国軍合同参謀本部は30日、前日に北朝鮮が発射したミサイルに関する見解を明らかにした。スカッドには実戦配備済みとされる「スカッドB」(射程300キロ)や「スカッドC」(同500キロ)のほか、3月に4発同時発射したとされる「スカッドER」(同1000キロ)がある。
朝鮮中央通信によると、金正恩朝鮮労働党委員長は昨年、「敵艦船を含め、海上、地上の任意の標的を精密に攻撃できる弾道ミサイル」の開発を指示した。今回の発射結果に金委員長は「狙撃手の銃のように目標に命中した」と満足した様子だったという。
朝鮮中央テレビは30日、ミサイル発射の様子を放送した。正確性を強調するためか、放送では「設定射程450キロ」「命中誤差7メートル」「飛行時間382.8秒」と細かな情報とともに、目標地点に落下するミサイルの軌道を映し出していた。
だが、韓国国防省出身の金東葉・慶南大極東問題研究所教授は「人工衛星もなく、空母を攻撃できるほど精密にミサイル誘導できるかは疑問だ」と指摘する。韓国軍も「北朝鮮が地対艦、地対地で(ミサイルの)精度を向上させたのか、綿密な分析が必要だ」と慎重だ。
金委員長は発射を視察後、国際社会による圧力強化を非難した上で「米国にさらに大きな『プレゼント』を贈るため、一層の飛躍を成し遂げていく」と強調した。北朝鮮は今後もミサイル開発を継続していくとみられる。JiJi.comより
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