2017年5月28日日曜日

論評;主権国家に対する圧迫が国際社会の総意になりえない

米国が偽りとねつ造で「国際社会の総意」という白昼強盗さながらの論理をつくり上げてわれわれに対する制裁・圧迫の雰囲気をつくろうとヒステリックに策動している。

われわれの地対地中・長距離戦略弾道ロケット「火星12」型と戦略弾道ミサイル「北極星2」型の試射に言い掛かりをつけて国連安保理が朝鮮に加えたすべての制裁措置、特に昨年に採択された第2321号、第2270号の「決議」に明示された包括的措置をはじめ対朝鮮制裁の履行にすべての加盟国が迅速な方式で乗り出すことを強迫している。

トランプ行政府は、北朝鮮を支持するか米国を支持するかを決めろ、北朝鮮を支持するいかなる国や団体、個人も徹底的に制裁する、国際機構であっても問題視するとどなりつけて国連の上に君臨して乱暴を働いている。

これは、世界のすべての国が米国の意思に服従するか、でなければ制裁・圧迫の対象になるべきだという白昼強盗さながらの論理として、国際社会の当然な排撃を受けている。

5月12日、米議会で行われた討論会で朝鮮問題専門家であるスティーブン・コステロ氏は、朝鮮が地域の平和保障、北南間の合意履行のために努力した反面、西側と南朝鮮は自分らの対朝鮮政策失敗を覆い隠すために「制裁と封鎖だけが唯一の方法であるかのように宣伝」したとし、朝鮮に対する各主張の不当性を論理的に暴いた。

同氏は、「最大圧力と封鎖以外に他の方法がない」という主張に対し、「米国が朝鮮に圧力を加えたたびに地域の情勢が悪化した」と反駁した。

先日、ロシアのある社会・政治評論家は、「北南朝鮮が統一されれば10年内に経済・軍事分野において世界的に強い国家のうちの一つになる」と見通しながら、「米国と西側のメディアは朝鮮を怪物に描写するために最善を尽くしている」「戦争は朝鮮ではなく、米国が願うこと」だと暴露した。

米国の政策作成者らはこのような専門家らの評を参酌(さんしゃく)する方がよかろう。

主権国家に対する制裁・圧迫は絶対に国際社会の総意になりえない。

朝鮮は久しい前から米国をはじめ帝国主義者の核脅威・恐喝と制裁だけでなく、大国主義者のさまざまな圧力を受けてきた。

もし、われわれが帝国主義者と大国主義者の圧迫に屈したなら、すでに以前に帝国主義者の植民地になったり、大国主義者の属国になったであろう。

いくら善良で正当であっても、力がなければ国際舞台で自分が言うべきことも言えず、強者の翻弄物になって正義と良心も守り抜くことができなくなるということは、諸国での悲劇的な事態が示している深刻な教訓である。

今、多くの国が朝鮮半島と地域の情勢を激化させ、われわれを核戦力強化へ進ませた米国の冒険的な策動に反対しているのは理由なきことではない。

こんにち、主権国家の自主的発展と真の国際的正義を実現することこそ、国際社会の総意である。

朝鮮中央通信

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