車のドアを自動解錠できるスマートキーの弱点を突いた車の盗難が起きていることが13日、捜査関係者や防犯関連会社への取材で分かった。犯人グループは車から離れた運転者に近づき、キーが発する微弱な電波を特殊な装置で受信し、車まで中継してカギを開けることから「リレーアタック」と呼ばれている。警察当局は新たな自動車盗の手口の可能性があるとみている。
スマートキーは昨年の国内生産車の約570万台に導入されているが、対策が取られているのは一部にとどまっている。
スマートキーは、車とキーが常時発信している電波を互いに受信して電子IDを照合し、ドアの施錠・解錠やエンジンの始動ができる状態にする。キーが車の周囲約1メートル以内になければ作動しない。
新たに明らかになった手口は、犯行グループの一人が車から離れた運転者に接近し、特殊装置でキーの電波を受信。増幅させた電波を仲間に送信し、電波をリレーしながら車に近づく。車に搭載したシステムは、キーから発信された電波と誤認。解錠してエンジンを始動させて車を盗む。
エンジンをいったん切ると走行できなくなるため、発進後は正規のキー以外では起動しない機能を別の装置で無力化させているとみられる。
中部地方で2013年に大型の多目的スポーツ車(SUV)が盗まれ、外国人グループが摘発された事件は、警察がリレーアタックによる犯行とみている。
警察庁によると、16年の自動車盗の認知件数は約1万1600件でピーク時に比べ、2割以下となった。鍵をかけた状態で被害に遭う「キーなし」が7割超を占める。窓ガラスを割るなどして車内に侵入し、配線を直結させてエンジンをかけて盗んだり、自動車盗難防止装置「イモビライザー」を特殊な機器で無力化させたりするのが主な手口。リレーアタックによる被害件数は不明だ。
このため警察庁は都道府県警にリレーアタックが疑われる事案の情報共有を呼びかけるとともに、自動車メーカーにも技術面で対策を検討するよう要請した。欧州などでも被害が発生しており、同庁担当者は「海外の事例調査も進める」としている。
トヨタ自動車は13年度以降にフルモデルチェンジした全車種に、リレーアタックの被害を防ぐ技術を導入したが、別の自動車メーカーの広報担当者は「十分な対策は取れていない」としている。
日経新聞より
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2017年5月13日土曜日
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