中国の国内総生産(GDP)は米国に次ぐ世界第2位の規模であり、先進国である日本のGDPの2倍以上に達しているが、世界銀行の定義によれば中国は「開発途上国」に分類される。なぜ中国は世界有数の経済大国でありながら、開発途上国なのだろうか。
中国メディアの今日頭条は22日、中国は著しい経済成長を遂げ、世界第2位の経済大国でありながら「いまだに開発途上国」とされるのはなぜかと疑問を投げかけ、その理由を考察する記事を掲載した。
記事は、中国やインドなど先進国ではない国を開発途上国という言葉だけで一括りにするのは不可能だと伝えつつ、世界銀行は近年、新しい定義を打ち出していると紹介。各国の「国民の所得」を基準とし、「1万2746ドル」以上を高所得国、上位中所得国、下位中所得国、そして、低所得国と分類すると伝え、この基準で見ると中国は「上位中所得国」に相当すると指摘した。
さらに、豊かさの象徴でもある自動車の普及度合をベースに考えても「中国で自動車が急激に普及し始めたのは2009年」だったと伝え、一部の都市でショッピングセンターや映画館、トレーニングジム、海外旅行などが普及し始めたのも同様に2009年前後だったと紹介。つまり、中国で豊かさの象徴である自動車が普及し始めたのはごく最近のことであるうえ、これらはあくまでも中国国内の一部の都市にとどまっており、中国内陸部の農村地帯は今なお貧しいのが現状だと論じた。
続けて、中国人の多くは「中国経済の実力を高く評価しすぎている」と指摘し、北京市や上海市など一部の都市は確かに「先進国なみに発展している」としながらも、中国は地域間の発展格差が大きく、所得水準で見れば「十分に発展しているとは言えない状況」にあると指摘した。
中国は開発途上国と言うよりも、新興国と呼ぶ方がより適切だが、記事も指摘しているとおり、中国内陸部の農村地帯は今なお貧しく、先進国と呼ぶには至らないのが現状だ。しかし、視点を変えれば、中国にはまだ発展の余地が大きく残されているとも言うことができ、開発途上国あるいは新興国という定義のまま、GDPはさらに膨れ上がっていくという可能性もありそうだ。 サーチナより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
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