2017年5月17日水曜日

北朝鮮制裁 結論出ず 安保理が緊急会合

国連安全保障理事会は16日(日本時間17日未明)、北朝鮮による14日の弾道ミサイル発射を受け非公開の緊急会合を開いた。ミサイル発射の非難で一致し、日米などが追加制裁の必要性を訴えたとみられる。ただ、北朝鮮との対話路線を訴える中国やロシアとの溝は埋まらず、制裁強化などは決まらなかった。

日韓の大使とともに記者会見する米国のニッキー・ヘイリー国連大使(中)(16日、ニューヨークの国連本部)
日韓の大使とともに記者会見する米国のニッキー・ヘイリー国連大使(中)(16日、ニューヨークの国連本部)

米国のヘイリー国連大使は会合前の記者会見で、北朝鮮に対して「経済的、外交的、政治的、国際的に圧力をかける必要がある」と主張。「制裁の強化も検討したい」と訴えた。

緊急会合は日米韓が共同で要請。北朝鮮に対し、国際社会として圧力を強める必要性を協議した。追加制裁も視野に強硬姿勢をとる日米欧などと、対話を重視する中国、ロシアの間には溝もあり、「現時点で結論が出たわけではない」(別所浩郎国連大使)という。

5月の議長国であるウルグアイのロセッリ大使は会合終了後、記者団に「制裁は選択肢のひとつ」と述べ、会合で追加制裁を求める意見が出たことを示唆。一方で外交的な解決の重要性を改めて強調した。会合では具体的な制裁内容は話題に上らなかった。追加制裁に向けた協議が安保理の場で実際に進むかどうかは不透明な情勢だ。

会合に先立ち日韓の大使と会見したヘイリー氏は、北朝鮮によるミサイル発射は「世界のすべての国に対する本物の脅威だ」と非難。米国が北朝鮮の友好国である中国と追加制裁の可能性について水面下で交渉を始めたことも明らかにした。この日の会合では進展がなかったが、会見では「(中国と)団結できると信じている」と話した。

米朝間の対話については、北朝鮮が核・ミサイル開発を断念することが前提だとした。 
日経新聞より

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