■ブルー・レディ
画像は、「Juragan Davin」より
米国カリフォルニア州・モスビーチにあるレストラン「The Moss Beach Distillery」を訪れた観光客なら、“ブルー・レディ”と呼ばれる世にも美しい幽霊の話を耳にすることだろう。地元の言い伝えでは、1920年代に青い服に身を包んだ若く美しい女性が、ピアニストの男性と偶然知り合い恋に落ちるところから話は始まる。女性はすでに別の男と結婚していたため、2人はそのレストランで逢瀬を重ねていた。その後、妻の不貞を目撃した夫はピアニストと口論の末、ピアニストが手にしたナイフで誤って女性を刺し、彼女は死亡してしまった。その後レストランでは青い服を着た女の亡霊が現れ、ほかにも奇妙な電話や小切手帳が宙に浮かぶといった、不可解な現象が相次いで目撃されている。
■首なし修道女
画像は、「FAR&WIDE」より
カナダ・ニューブランズウィック州には、古くから語り継がれる女の亡霊が存在する。18世紀半ばにフランスと英国の間で争いが始まり、当時フランスの植民地であったフレンチ・フォート湾に砦が建設された。砦の中には多くのアカディア人(フランス人入植者)が身を潜めており、その中には後に“首なし修道女”と呼ばれるシスター・マリーの姿も。彼女は病気を患ったアカディア人の世話のほかに、必要な物資を購入する資金の管理も任されていた。ある夜、病人の看護から戻ったシスター・マリーは何者かに襲われる。犯人は資金の在りかを教えるよう脅したが、口を割らなかったため彼女の首を切断。その後、シスター・マリーの首は決して見つからなかったという。噂では深夜にフレンチ・フォート湾を訪れると、首を失ったシスター・マリーが現れ、無くした首を探すよう頼んでくるといわれている。
■アン・ブーリン王妃
英国に伝わる、最も有名な女の亡霊の1人に“アン・ブーリン王妃”がいる。ヘンリー8世の第2夫人であったアン王妃は、世継ぎとなる男児の出産を期待されていた。しかし産まれてきたのが女児であったことに幻滅したヘンリー8世は、その後ジェーン・シーモアを第3夫人に迎えている。1人目の出産後、アン王妃は再び妊娠をしたが死産という結果に。世継ぎを産めないアン王妃に対し愛想を尽かしたヘンリー8世は彼女に不貞の濡れ衣を着せ、ロンドン塔の断頭台でアン王妃の首をはねてしまった。彼女が斬首された翌日の晩には、首の無い4頭の馬が引く馬車の中に、切断された首を抱えるアン王妃の姿が目撃されたとか。またロンドン塔でもアン王妃の亡霊はたびたび目撃されており、教会内部を歩き回っているといわれている。画像は、「The Anne Boleyn Files」より
■ハンティンドン大学寮に住むレッド・レディ
画像は、「THE LINEUP」より
米国アラバマ州に位置するハンティンドン大学では、“レッド・レディ”と呼ばれる有名な女学生の亡霊が語り継がれている。その昔ハンティンドン大学の学生寮に、赤色が大好きな少女・マーサが暮らしていた。しかし、彼女の内気な性格が災いしてかルームメイトになった生徒はみな一様に、彼女と同室でいることに耐えられず早々に別部屋へと移動していく。見かねた寮長が最終的にマーサのルームメイトになり、あらゆる手を尽くし彼女との仲を深めようと努めたが、マーサが心を開くことはなく寮長は諦めて部屋を移動することに。それを知ったマーサは手首を切り自殺した。マーサは、心の中では寮長を真の友人だと思っていたのだ。学生の中にはドアの隙間から漏れ出た赤い光が、壁や扉を通過する様子を目撃した者もいるという。
■白い服を着た亡霊
米国イリノイ州では、白い服を着た女の亡霊を見たという目撃情報が後を絶たない。噂では亡霊の正体は、過去に交通事故で亡くなったメアリーという名の女性だといわれている。メアリーはダンスホールで恋人と口論になり、1人で家路につくことに。しかし道中、突っ込んできた車に轢かれ彼女は死亡。メアリーの両親は彼女の亡骸に白い服を着せ、墓地に埋葬した。ある年には、1人の男性がダンスホールで知り合った女性を家まで送る途中、とある墓地に差し掛かったところで彼女が突然姿を消したと証言している。女性が消えた墓地がメアリーの埋葬先であったことから、彼女の亡霊が出たと噂が広まることに。その後もメアリーの亡霊を目撃したという人物は後を絶たず、彼女の死後何十年も経過した1979年にも目撃例があるほどだ。 (文=山下史郎)画像は、「Chicago Quirk」より
画像は、「Baklol」より
トカナより
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