2018年3月31日土曜日

古代中国から「なんでも闇雲に学ぶのではなく、取捨選択をした」

日本はかつて古代中国から多くのことを学んだが、すべてをやみくもに導入したわけではない。歴史を通じて有名な官吏採用試験制度である「科挙」や「宦官」は、日本で広まることはなかった。中国メディアの今日頭条は25日、日本はなぜ中国の科挙制度や宦官制度から学ばなかったのかと題する記事を掲載した。 

日本が遣隋使や遣唐使を通して中国から多くを学んだのは事実だ。しかし記事は、「遣明使や遣清使がなかったことからわかるように、明や清には学ぶべき文明はなかった」と指摘。本当に進んでいた隋や唐からは学び、進んだ文明ではなかった明や清からは学ぶことはせず、のちに西洋から学ぶことにした日本は賢いと論じた。

特に、日本人が科挙と宦官の制度を採り入れなかったのは、非常に賢い選択だったという。科挙は階級の固定化問題の真の解決にはならず、むしろ、「中国人の根底に流れる卑しさ」を生んだと指摘した。紙の上でへつらって科挙を受けるか、宦官としてへつらって金のために自ら妖怪になるしかなかったからだいう。

では、「科挙にはまってしまわなかった」おかげで、日本はどんな方向に進んだのだろうか。記事は、日本が全国に今の小学校教育を普及させたのは正しかったと称賛。中国が科挙を採用していた清の時代に識字率が10%だったのに対して、科挙を取り入れず階級が固定化していた日本では40%だったという。しかも、これには各階級の武士も含み、彼らは西洋の騎士のように文武両道だったと中国との違いを指摘した。

科挙制度がなくても日本では識字率が高かったことは注目に値することだ。これは寺子屋などがあって庶民でも文字を学ぶことができた環境も大きいだろう。いずれにしても日本人は、良いものだけを選りすぐって学び導入することに長けていたと言えそうだ。

サーチナより

0 件のコメント:

コメントを投稿

日産ケリー前代表取締役の保釈決定 保釈金7000万円 東京地裁

金融商品取引法違反の罪で起訴された日産自動車のグレッグ・ケリー前代表取締役について、東京地方裁判所は保釈を認める決定をしました。検察はこれを不服として準抗告するとみられますが、裁判所が退ければ、ケリー前代表取締役は早ければ25日にもおよそ1か月ぶりに保釈される見通しです。一方、...