北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を、対話路線に駆り立てた背景が分かってきた。国際社会の制裁を受け、北朝鮮国内で餓死者が発生しているというのだ。
「数十万」とも「200万」ともいわれる餓死者が相次いだ1990年代の「苦難の行軍」の再来を懸念する声も上がっているという。正恩氏が追い詰められた今、日本には拉致被害者奪還の好機が訪れている。
「一部で『日本は置いてきぼりにされているのではないか』といわれているが、そうではない。北朝鮮が困ってきて、いろんなところに話をしている段階だ」
拉致被害者救出運動に取り組む「救う会」の西岡力会長は29日、都内で開かれた緊急集会でこう述べた。北朝鮮が困窮している証拠として、西岡氏は「残念でかわいそうなことだが、餓死者が出ているという情報もある」と明かした。
西岡氏によると、昨年12月、平壌(ピョンヤン)郊外の平城(ピョンソン)市の人民班長に、各家庭を見回るよう当局から指示が出された。餓死者が出ていることを受けた措置だった。
市場のコメの価格は上がっていないが、制裁の影響で収入が減り、高齢者だけの家庭などで餓死者が出ているという。
経済制裁に加え、米国による軍事的圧力も維持されている。追い込まれた正恩氏が対話路線に舵を切った今を、拉致被害者の家族会や救う会は一つの「チャンス」と捉えている。
29日の緊急集会では、家族の高齢化を受けて、「後がない」との声も聞かれた。78年に北朝鮮に連れ去られた田口八重子さん(62)=拉致当時(22)=の兄で、家族会代表の飯塚繁雄さん(79)は現在を好機と位置づけつつ、「今回のチャンスを逃したら、大変なことになる」と訴えた。夕刊フジより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年3月31日土曜日
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