中国市場で販売が好調な日系車。競争相手である韓国車はだいぶ販売台数を減らしているが、これは中韓関係のこじれが一因にあると言われる。中国では政治問題が直接特定のメーカーに大きな影響を与えるケースが多く、尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる対立が激化した際には日系車がボイコットや破壊の対象となったことは記憶に新しい。中国メディアの今日頭条は27日、日本製品の不買運動で「特に槍玉に挙げられやすい車」について分析する記事を掲載した。
記事は反日デモの際に「集中攻撃」を受ける日系車は主にヴィッツ、シティ、サニーなど「大衆車」が破壊の対象になっていると紹介。一方、レクサスやインフィニティ、アキュラのような高級車が破壊されることはなく、パジェロなどはもってのほかだとした。
これはなぜなのだろうか。簡単に言えば高級車に乗る中国人は権力者が多く、破壊してしまうと報復が恐ろしいからだ。また、パジェロやランドクルーザーに乗るのは「筋肉隆々」の人である場合が多いと指摘し、中国人民解放軍の関係者であった場合は、「やはり報復が怖い」と指摘。記事は、「報復のできない小市民」がターゲットになっていて、被害者は泣き寝入りするしかない現状を伝えた。愛国心を掲げながら、実際には同胞を攻撃しているだけの卑劣な行為ということになる。さらに中国の愛国者が絶対に攻撃、破壊しない日系車は「トヨタ・コースター」だろうと指摘。「トヨタ・コースター」と言えば、中国では政府関係者が視察の際などの移動で愛用する車であり、皮肉を込めているようだ。
一方で記事は、「そもそも日本製品の不買など到底できないことだ」と指摘した。中国車にも必ずと言って良いほど日本製の部品が使用されているほか、どの家にもなにかしらの日本製品があるもので、「結婚している男性は奥さんの化粧台にある日本ブランドの化粧品を破壊してみたら良い。奥さんに激怒されるだろう」と、不買運動がいかに非理性的であるかを論じた。
記事は最後に、世界の製造業の核心国として、ある国の製品を不買するというのは「愚の骨頂」と切り捨てているが、まさにそのとおりだ。結局、不買や破壊運動は社会に対する不満を発散する手段の1つにすぎないということなのだろう。サーチナより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年3月30日金曜日
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