何気なくインターネットニュースを見ていたら、「<ニュージーランド>北海道の羊牧場に専門家派遣へ」という記事が掲載されていた。牧畜と言えば、牛・豚・鶏あたりまでは業務でも関わることがあるが、羊については今まであまり考えたことがなかった。今回は、羊の話を書いてみようと思う。
1.掲載記事抜粋
「ニュージーランド大使館は19日、羊生産の先進地の同国から畜産の専門家を北海道内の羊牧場に派遣し、放牧のノウハウなど技術を提供すると発表した。派遣期間は2018年5月から2年間。国内の羊生産は現在約1万頭と低迷しており、大使館は『課題を解決し10年間で10万頭(100億円規模)まで増やしたい』と意気込んでいる」、本2018年3月20日、毎日新聞インターネットニュースに掲載された記事である。
ニュージーランドの羊生産が盛んであることは何となくイメージ出来るが、わが国の羊生産が現在約1万頭と聞いても、正直多いのか少ないのかピンとこなかった。
2.世界の羊生産について
そこで、世界的に見ると羊生産がどのようになっているか調べてみた。ベスト5は、次のようになる。
(1) 中国 約1億8,000万頭
(2) オーストラリア 約7,500万頭
(3) インド 約6,400万頭
(4) スーダン 約5,300万頭
(5) イラン 約5,000万頭
ニュージーランドは8位の約3,000万頭であるが、同国は世界最大の羊肉輸出国とのことである。インド、スーダン、イランは宗教上の理由で豚肉食が禁じられているため、羊肉が重要な食材となっている。調べて見ると、確かにわが国の羊生産1万頭というのは、桁が全然違うようだ。
3.わが国の羊肉輸入
羊は、ウールの原料である羊毛や、石鹸・化粧品原料、食肉など、さまざまな用途で使われている。食肉に絞ってみれば、イギリスの王室料理やフランス料理では重要な食材となっている。わが国では北海道のジンギスカン料理が有名であるが、原料肉はどのように手配しているのであろうか。
2015年(平成27年)の函館税関統計によれば、2014年のわが国の羊肉輸入量は2万トン(約170億円)、オーストラリアとニュージーランドからの輸入でほぼ99%、輸入に頼る部分が多い。なお、同資料によれば、北海道での消費量が圧倒的に多いが、山形県蔵王市や岩手県遠野市、長野県長野市等にもそれぞれ発祥の異なる羊肉文化があるようだ。
私は、羊肉については北海道出張時に食べるくらいであった。ジンギスカンブームの時にも言われたことだが、羊肉は「ヘルシーミート」として注目を集めているようだ。次回北海道出張時には、ぜひジンギスカン料理を食べてみようと思う。サーチナより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年3月28日水曜日
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