英国での神経剤襲撃事件は、米欧側とロシアの追放する外交官がそれぞれ150人以上にのぼる見通しとなった。開戦前や戦時中を彷彿させる、冷戦終結後で最悪の事態といえる。外交官の大幅削減により、双方の情報交換や信頼醸成の機会が減ることの影響は深刻だ。ロシアは米英両国の総領事館閉鎖なども命じており、人的交流にも大きな障害が出ることになる。
外交実務のチャンネルが細るのに伴い、最も懸念されるのは偶発的な軍事衝突だといえる。
たとえば、シリアではアサド政権の後ろ盾であるロシアと、反体制派を支援する米欧側がともに軍事行動を行っている。2月には、米軍主導の有志連合が東部デリゾール近郊で空爆を行い、消息筋によると、ロシア系民間軍事会社に所属するロシア人戦闘員に推定約300人の死傷者が出た。
正確な情報や相互信頼が欠如することで、こうした衝突はより起きやすくなる。ロシアが、極東や西部の国境付近で軍事行動を活発化させていることも懸念を深める材料だ。
ロシアは外交官追放のほか、米英両国に在サンクトペテルブルク総領事館を閉鎖するよう命じた。英国の公的な国際文化交流機関、ブリティッシュ・カウンシルの活動も禁止した。
米総領事館は米国渡航に必要なビザ(査証)の発給を業務としており、ロシア第2の都市、サンクトペテルブルクで米国ビザを取得できない事態となる。観光やビジネスで影響を受けるロシア人は少なくない。ブリティッシュ・カウンシルは、教育・研究分野の交流に取り組んできたが、多くの共同事業が停止する。
人的交流が困難になることで、プーチン政権の対外強硬路線に不満が向けられていく可能性もある。
米欧による外交官追放について、ロシアは、「英米両国が他国に追随を強要している」と主張している。プーチン政権は、欧州連合(EU)内で露外交官追放に踏み切っていない国や消極的な国を取り込み、英米とEUの分断につなげていきたい考えだ。
産経ニュースより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年3月30日金曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
日産ケリー前代表取締役の保釈決定 保釈金7000万円 東京地裁
金融商品取引法違反の罪で起訴された日産自動車のグレッグ・ケリー前代表取締役について、東京地方裁判所は保釈を認める決定をしました。検察はこれを不服として準抗告するとみられますが、裁判所が退ければ、ケリー前代表取締役は早ければ25日にもおよそ1か月ぶりに保釈される見通しです。一方、...
-
インターネット 上には「掛けてはいけない電話番号」と銘打たれた、詳細不明の電話番号のリストが多数存在しています。それら電話番号と共に書かれている文面を見るに「掛けると死ぬ」「呪われる」「ドッペルゲンガー」「 宇宙人 」「貞子の電話番号」「花子さんの電話番号」などなど、いかにも恐ろ...
-
ホラー 映画『ファイナル・デッドコースター』で描かれるような遊園地での悲惨な死亡事故は、残念ながら現実でも起きてしまうことがある。今年8月には岡山県の遊園地で、走行中のジェットコースターの安全バーが外れ、乗客1人が負傷する事故が発生した。また、同日には大分県の遊園地でも、レールを...
-
人を殺した人と会う。 死刑囚 の実像に迫るシリーズ【3】 「“あの時”に 時間 を戻せたらいいのに、ということはいつも思います。ただ、もしも“あの時”に戻れるとしても、今の自分で戻りたいです。自分まで当時の自分に戻ったら、また同じことを繰り返してしまいそうだからです」 昨...
0 件のコメント:
コメントを投稿