日本製の炊飯器の輸出が昨年、2年連続で過去最高額を記録し、そのうち有力メーカーが集まる関西が9割以上を占めた。日本製への信頼度の高さや富裕層の日本食ブームが要因とみられ、なかでも中国向けが急増している。
貿易統計によると、炊飯器の輸出金額は平成15年の25億1千万円を底に増え始め、これまでピークだった2年の100億4100万円を28年に抜いた。昨年はさらに増え、101億7600万円に達した。
一方、台数は2年が約150万台だったのに対し、昨年は約82万3千台と半数近くに減少。販売価格5万~10万円の高価格帯のIH(電磁誘導加熱)式が富裕層を中心に人気で、単価が上昇したためだ。
輸出全体のほとんどを占めるのが関西だ。大阪税関の調べでは、昨年は全体の92%、数量も94%を占めた。象印マホービンが大阪府大東市の大阪工場、タイガー魔法瓶が同府門真市の本社工場、パナソニックが兵庫県加東市の加東工場で製造するなど、拠点が関西に集中するためだ。
近年の輸出の伸びを大きく牽引するのは中国だ。関西からは、2年は1・5%だったが、昨年は37・5%まで増加。各社とも、大きくは日本向けと同じ性能だが、中国の朝食の定番メニューとして外せないおかゆが作れる「おかゆ」モードを追加するなど対応する。
日本製の炊飯器は訪日中国人客らの「爆買い」が過熱したが、一昨年に中国政府が関税を引き上げたことで落ち着きをみせており、日本からの輸出品として入手するケースも増えているとみられる。
象印の広報担当者は「日本製は高品質という信頼性から、日本で組み立てた製品の人気が中国、台湾などで高い」と話した。
一方、中国の製造拠点でも変化が起きている。象印が7年、タイガーが9年、パナソニックが10年に中国に工場を設けた。生産コストを抑制し、日本向けの低価格帯品製造が当初の目的だったが、パナソニックでは中国国内の販売台数のうち95%が中国で生産されるなど現地向け品製造が大幅に増えた。日本製の高価格帯商品だけでなく、日本メーカーそのものの人気の高さを証明している。産経WESTより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年3月26日月曜日
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