2017年8月3日木曜日

米国務長官、北朝鮮問題で中国やASEANに協力

ティラーソン米国務長官は、フィリピンの首都マニラで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合で、北朝鮮に対し厳しい姿勢で対応するよう中国や他のアジア諸国に働きかける方針だ。ソーントン国務次官補代行が電話で明らかにした。

ティラーソン長官は中国外相との対話の機会は設けるが、北朝鮮外相と面会する予定はないという。

ソーントン氏によると、米政府は各国が北朝鮮との取引を「大幅に」減らすことを求めており、ティラーソン長官は北朝鮮の孤立化と国連制裁の実施強化ための協力拡大を要請する方針だ。

ソーントン氏は「圧力を強固にし、北朝鮮を孤立させることで、核・ミサイル開発に伴う機会費用を認識させたい」との考えを示した。

中国の北朝鮮対応については、圧力を強めるため「前例のない措置」を講じたと評価した上で、既存制裁の実行強化や追加制裁の適用に向けて「さらに多くの」ことができると強調、「より迅速な対応や、より明確で速やかな成果を望むが、まだ諦めはしない」と述べた。

中国を巡っては、米政権当局者が1日、トランプ大統領は中国の不公正な貿易慣行への対応を近く決定する可能性があり、関税や貿易制限などの導入を可能にする措置を検討していると明らかにした。

ソーントン氏はこうした措置への言及を控え、北朝鮮問題と通商問題は「取引」の形ではなく「ある意味で根本原理的な」形で関連していると指摘。米中が北朝鮮問題で協力できれば、平等で公正な市場アクセスを互いに享受できる互恵的な経済関係を間違いなく築くことができるだろうと述べた。

ティラーソン長官は5日からマニラを訪問し、8日からはタイとマレーシアも訪問する。
infoseek newsより

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