モノ作り大国・日本の製造業におけるオートメーション率は、世界最高レベルだと言われている。これまで人間がやってきた作業の多くをすでにロボットが担っており、人間はその管理役に回っているのだ。中国メディア・今日頭条は21日、日本のビール工場でのオートメーション化について紹介する記事を掲載した。
記事は「東京の近くにあるアサヒビールの大型工場では、何千何万という缶にビールが詰められ、6本で一まとめにされ、どんどん箱に詰められていく。1分間に1500箱できるとのことだ。そして、見渡す限り人っ子一人いない。日本のオートメーション化のイメージが見事に体現されているのである。ロボットが重労働を担当し、人間はロボットの正常な動きを確保し、センサーなどの検査をするだけだ。工場のマネジャーによれば、ロボットによる生産ラインで96%の作業が完了するとのことである」と伝えた。
そのうえで、日本では1990年代にロボットが大きく発展したこと、「自動車業界で、日本では労働者1万人あたり1562台のロボットが存在し、米国の1091台、ドイツの1133台より多い。他業界でもロボットの数は米国とドイツを上回る」という米政府の報告を紹介している。
記事によれば、日本のオートメーション化に対する態度は米国などの他国とは異なるとのこと。その要因にあるのが日本独特の終身雇用制なのだという。「たとえ作業員の能力がすでに劣っていたとしても、大部分の日本企業は彼らを会社に留め、再びトレーニングを施して別の任務に就かせる。オートメーション化が進む日本では、人類とロボットとの共存が追求されているのだ」と論じた。
その事例として、同社のビール工場で29年働いているベテラン社員を挙げた。以前の持ち場がロボットに取って代わられたが「かつては缶のキャップ部分を手動でロボットにセットしなければならず、肉体的にも精神的にもきつかった。それに以前のロボットはしょっちゅう問題を起こしたし、センサーがなかったので頻繁に検査をしなければいけなかった。だから、オートメーション化にはとても感謝している」と語ったことを紹介し、「多くの日本の労働者もこの社員同様、オートメーション化で自分の仕事場がなくなることを憂慮していないのである」と解説している。
ロボットと人間との仕事の奪い合いと考えるより、ロボットと人間との作業分担と考えた方がポジティブだ。ロボットと共存していくなかで、生身の人間だからこそできる仕事や作業がどういったものであるか模索する必要がある。そこから、未来の社会における人間の新たな働き方が見えてくるはずだ。 サーチナより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年8月26日土曜日
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