核とミサイルで世界を脅し続けている北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が「隠密」で韓国軍と対峙(たいじ)する朝鮮人民軍の見張り所を視察したと韓国メディアが報じた。北朝鮮で「最高尊厳」とあがめられる正恩氏がわざわざ南北国境に出向き、最前線の部隊を訪問した目的は何なのか。何らかの挑発行動の前触れである可能性もあるが、果たして。
「かいらい好戦狂(韓国)らは今のように先鋭な情勢の下でわれわれの砲火を自ら請う愚かな妄動をほどほどにし、自重、自粛する方がよかろう」
朝鮮中央通信によると、朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は22日、署名入りの論評で、韓国をそう非難した。
21日に始まった米韓合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」の実施前から、北朝鮮の国営メディアは口汚く韓国をののしっているが、最高指導者の正恩氏は8月前半、韓国との国境近くを訪れていた。
聯合ニュースによると、正恩氏が視察したのは韓国の京畿道(キョンギド)・漣川(ヨンチョン)の韓国軍見張り所から約1キロしか離れていない朝鮮人民軍の見張り所。どのような活動を行ったかは定かではないとしながらも、何らかの任務を与えた可能性もあるという。
記事では、韓国軍関係者の「見張り所の南側は山岳地帯で河川も流れ、軍事的な陽動作戦で奇襲的な挑発を仕掛けるのに有利な場所だ」という指摘を紹介した。北朝鮮による奇襲といえば、韓国軍人や民間人4人が死亡した延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件(2010年)が思い浮かぶが、同じような行動を北朝鮮が起こす兆候なのか。
麗澤大の西岡力客員教授は「非武装地帯の中部戦線で砲撃するとなると大ごとになり、明確な休戦協定違反となる。米軍が攻撃する口実を与えることになるので考えにくい」と話す。
今回の報道で、西岡氏が注目するのは「漣川」という場所だ。漣川では1999年12月に韓国の民間人グループが、北朝鮮側が有事の際の韓国侵入用に掘ったとみられる“秘密地下トンネル”を発見したと発表したが、韓国軍当局は「地下の岩盤の断層によるもので人工的なトンネルではない」と疑問を呈した。
西岡氏は「北朝鮮は1970年代に20本ぐらいトンネルを掘っているという話があって、まだ見つかっていないトンネルがかなりある」と指摘。「可能性として、正恩氏がトンネルの韓国側の出口がどこにあるのかなどを確認しに行ったのかもしれない」と話した。
漣川に南侵トンネルがあるのかどうかは定かではないが、正恩氏がわざわざ訪れていたとしたら不気味でしかない。 infoseek newsより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年8月24日木曜日
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