北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は26日、複数の米軍高官らが訪韓したことに対し「北侵戦争の導火線に火をつけようとする危険極まりない」ものであると非難する論評を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。
21日から米韓合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン」が始まったのに合わせ、米国からハリス太平洋軍司令官、ハイテン戦略軍司令官、グリーブス国防総省ミサイル防衛局長が訪韓した。ハイテン司令官は、戦略爆撃機などの朝鮮半島への展開を統括し、ハリス司令官は朝鮮半島有事の際に米国の増援戦力の展開を指揮。グリーブス局長は米ミサイル防衛(MD)戦力増援に関与する。
こうした要人3人が同時に訪韓するのは異例で、北朝鮮に対し米韓同盟の強固さを見せつける狙いがあった。
論評はこれを受けて、「今、朝鮮半島には米国のヒステリックな戦争狂気によって最悪の重大な危機局面が生じている」と指摘。
続けて「このような時に、米帝侵略軍の頭目らが次々と南朝鮮を訪れてかいらいをあおり立て、戦争熱を鼓吹しながら奔走するのは事実上、火薬庫のそばで火遊びをするようなきわめて危険な妄動である」と強く反発した。
朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。
「労働新聞」 米帝侵略軍頭目らの南朝鮮訪問の危険性を暴露
【平壌8月26日発朝鮮中央通信】26日付の「労働新聞」は署名入りの論評で、米国と南朝鮮のかいらいが去る21日から大規模な「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」合同軍事演習を強行したのは朝鮮半島と東北アジア地域の平和と安定を破壊し、核戦争勃発(ぼっぱつ)の危険を増大させる好戦的妄動であると糾弾した。
論評は、問題は北侵合同軍事演習を契機に米帝侵略軍の頭目らが次々と南朝鮮を訪れている事実であると明らかにした。
また、南朝鮮を訪れた米帝侵略軍の首かいらは「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」合同軍事演習を参観する、「防衛公約」を再確認するとして無謀に振る舞う一方、かいらい国防部長官、合同参謀本部議長をはじめとする手下らに会って北侵戦争共助を強めるための悪巧みをしたと指摘した。
そして、これは米帝侵略軍頭目らの南朝鮮訪問が「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」合同軍事演習を現地で総点検し、任意の瞬間に北侵戦争の導火線に火をつけようとする危険極まりない訪問であることを物語っているとし、次のように強調した。
今、朝鮮半島には米国のヒステリックな戦争狂気によって最悪の重大な危機局面が生じている。
まさにこのような時に、米帝侵略軍の頭目らが次々と南朝鮮を訪れてかいらいをあおり立て、戦争熱を鼓吹しながら奔走するのは事実上、火薬庫のそばで火遊びをするようなきわめて危険な妄動である。
米国が一方的な核威嚇を加えていた時代は、永遠に終わった。
米国は戦争が起こっても自分の領土は安全で、死は他人のことであると見なす古い考え方から覚めなければならない。
米国が軍部頭目らを南朝鮮に急派し、殺伐な戦争の機運を鼓吹することでわれわれの決心と意志を探ってみようとするのは、実に愚行である。 デイリーNKジャパンより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年8月28日月曜日
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