2017年8月31日木曜日

欧州やカナダに難民申請する韓国の若者たち

2017年8月26日、韓国・朝鮮日報は、難民を幅広く受け入れる欧州とカナダなど海外に難民申請する韓国の若者が出てきていると報じた。彼らが祖国を去る一番の理由は、韓国の兵役を逃れるためだ。

現在、カナダに滞在し難民申請をしているAさん(23)は、同紙のメールインタビューで、「軍隊に行くのはとても嫌だ」とし、「どうせ脱朝鮮(移民)を夢見てきたんだから、軍隊に行く必要はないのではないか。難民申請が通れば、軍隊にも行かず、ここで合法的に暮らし続けるチャンスだ」と答えたそうだ。カナダの入国審査の際に難民申請をした彼は、移民局の職員に対し「韓国では1年に100〜150人が軍隊で死亡し、このうち半分以上が自殺だ」と韓国の軍隊の実情を説明したという。

過去、韓国国民が難民として認定された事例は少なくない。国連機関の統計によると、2000〜16年の間に他国の難民となった韓国人は330人。彼らの難民申請の理由は、すべてが「韓国政府」だったという。

最近、韓国の20代男性の難民が話題になっているのは、13年に兵役を逃れるためフランスに難民申請し、難民資格を得たBさん(26)の影響が大きかった。過去、性的マイノリティーや政治的な理由を持つ人物の難民申請が受け入れられたことはあったが、軍隊に行かないという理由で難民申請したと明らかにしたのはBさんが初めてだったからだ。現在、フランスで投票権を持たない永住者の身分として暮らすBさんは、「韓国は人権が守られる国にみえるだけで、軍隊に無条件に行かねばならない暴力的な国だ」と話す。

しかし、Bさんのようにスムーズに難民に認定される人ばかりではない。Cさん(27)は、兵役を逃れるため13年から欧州各国で難民申請をしたもののすべて受け付けてもらえず、結局、「国際迷子生活」は5年目に入っているそうだ。

この報道に、韓国のネットユーザーからは3000を超えるコメントが寄せられているが、「若者を批判する前に軍隊文化を変えねばならない」「大韓民国が変わるためには、徴兵制をやめて募兵制にすべきだ」「韓国では一般の兵士に敬意を払わないのが問題」「軍の経歴を蔑視する社会の雰囲気が、韓国から脱出させようと思わせてしまうんだろう」など、今の韓国社会と軍が抱える問題を指摘する声が目立つ。

また、「白人社会で、自国の言葉を話せない東洋人がまともに暮らしていけるのか?」「2年足らずの軍隊が嫌で、国を捨てて一生を棒に振るとは」と、安易に難民になることへの疑問の声もあった。   infoseek newsより

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