2017年8月26日土曜日

米ニューバランス、中国商標侵害で勝訴 賠償金1000万元

米スポーツ用品大手のニューバランス(New Balance)は、中国企業2社と1個人を相手に起こした商標侵害の訴訟で、勝訴した。地裁は被告に対して過去最高額となる1000万元(約1億6500万円)の賠償金の支払いを命じた。中国で外資企業が勝訴するのは極めてまれ。米トランプ政権はこのほど、中国による知的財産権侵害調査を始めると発表したばかり。
 
米紙ニューヨークタイムズによると、中国江蘇省にある蘇州中級法院(地裁)は22日、2社の中国靴メーカーと1人の企業家に対して、ニューバランスの著作権を「共同で侵害した」として、損害賠償と他の訴訟費用をニューバランス側に支払うよう命じた。
 
裁判官は、被告らが生産する「New Boom」ブランドの靴のロゴなどは、ニューバランスの製品と酷似しているとし、「多くの消費者を惑わした」と指摘した。
 
ニューバランスの法務責任者は、賠償金額は外資企業として過去最高だとの認識を示した。
 
一方、米通商代表部(USTR)は18日、同国通商法301条に基づき、中国が米国の知的財産権侵害の有無について調査を正式に開始したと発表。
 
調査の結果で中国の不当な貿易慣行があると証明された場合、米政府は中国製品に対して高率関税を科するほかに、輸入量の制限など独自の制裁措置を行うことができる。
 
蘇州地裁の判決から、中国当局が今後、米の強硬姿勢に譲歩する可能性が高いと推測する。
 
ニューバランスは1990年代に中国に進出した。中国国内の深刻な模倣品問題で、一時中国市場から撤退した。2003年に再進出を果たし、中国で正規販売会社「新百倫貿易(中国)」を設立。それ以降も、ニューバランスは中国の靴メーカーとの間で商標侵害をめぐって、訴訟を繰り返されてきた。  大紀元日本より

0 件のコメント:

コメントを投稿

日産ケリー前代表取締役の保釈決定 保釈金7000万円 東京地裁

金融商品取引法違反の罪で起訴された日産自動車のグレッグ・ケリー前代表取締役について、東京地方裁判所は保釈を認める決定をしました。検察はこれを不服として準抗告するとみられますが、裁判所が退ければ、ケリー前代表取締役は早ければ25日にもおよそ1か月ぶりに保釈される見通しです。一方、...