中国人は日本について「恐ろしい国」と表現するが、日本の一体どのような点が恐ろしく感じるのだろうか。香港メディアの鳳凰網は10日、「日本というライバルに背筋が凍る思いがする理由」と題し、中国人女性学者の資中筠氏による文章を紹介した。
中国人が日本について「恐ろしい国」と感じるのは主に、中国人が日本という国を「深く知らない」のに対し、「日本は中国を知り尽くしている」ためなのだという。
資氏はまず、日本がいかに中国をよく研究しているかについて、1つのエピソードを紹介。彼女の出身地である湖南省末陽県には地下に眠る良質の無煙炭という資源があるが、当時は交通の不便さから外部に知られることなく、大規模な開発もされずに残っていた。しかし、1917年に日本へ留学した彼女の父親が、日本の図書館でこの炭鉱についての記録を見つけたという。戦時中に上海に存在した日本の学校「東亜同文書院」が中国各地に赴き調べたもので、詳細な地名まで記録に残っていたことに大変驚いたという資氏の父親は、「日本人を敬服し、非常な驚きを受けた」と記している。
これは1つの例に過ぎないが、中国人の間ですらほとんど知られていなかった資源の存在を日本人が詳しく調べていたという事実について、日本人は中国をよく研究してきたものの、「中国人は日本をよく知らないばかりか、よく知ろうともしない」と資中筠氏は指摘。その理由として、日本について研究し、理解することは、中国では「売国奴」であると連想させる心理的要因があるとしたほか、日本を西洋諸国を学習のためのツールとしか見なしていないことを挙げた。また、仮に日本について学ぼうとしても、「政治や経済のために学ぶ」という実用主義ゆえに辛抱強く「文化を学ぼうとしない」こと、さらには日本文化のルーツは中国であるとの優越感も、日本を深く知るうえでの障害となっていると分析した。
資氏は、かつて日本の四国にある製紙工場を見学する機会があったそうだが、中国から伝わった製紙が、日本でどのように発展してきたかの詳細な歴史が紹介されており、一部の金属よりも軽くて薄く、しかも強い強度を持つ紙を見せられ、「これが日本なのか」と感銘を受けたという。
記事は結びに、日本人の「他から学ぶことを恥じない姿勢」を称賛、中国人もそれに学ぶべきではないかと問いかけた。人でも国でも、現状に満足せず謙虚に他から学ぶ姿勢が進歩につながるものだ。中国人が日本を恐れるのは、それに気付き始めたからなのかもしれない。 サーチナより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
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