グラム氏はトランプ氏と面会した際、「北朝鮮(の核・ミサイル開発)を阻止するために戦争が起きるとすれば、現地(朝鮮半島)で起きる。何千人死んだとしても向こうで死ぬわけで、こちら(米国)で死者は出ない、と言っていた」と明かした。
グラム氏はまた、大多数の軍事専門家が示している軍事攻撃への慎重論は「誤りだ」と断じ、「北朝鮮の核計画と北朝鮮そのものを崩壊させる軍事的選択肢は存在する」と主張。その上で、「北朝鮮が(行動を)変更しなければ(軍事的選択肢は)避けられない。北朝鮮は、大統領に地域の安定と米本土の安定のどちらを選ぶのか選択を迫っている」と強調した。
一方、ティラーソン国務長官は1日午後、国務省で記者会見し、「北朝鮮の体制転換や体制崩壊、朝鮮半島統一の加速化を希求しない。38度線の北側に兵力を送り込む口実を探したりもしない」と述べた。
ティラーソンはまた、北朝鮮に対して「われわれはあなた方の敵ではない。だが、当方に容認し難い脅威を与えていることには対抗しなくてはならない」とした上で、北朝鮮と「いずれかの時点で対話をしたい」と表明した。
ティラーソン氏が自ら記者会見を行うのは異例。グラム氏の発言を受け、トランプ政権が現段階で軍事行動の方針を固めたわけではないというメッセージを北朝鮮に向けて発し、金正恩体制を刺激するのを避ける意図があるとみられる。 産経ニュースより
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