2018年10月29日月曜日

まもなく打ち上げ 「いぶき2号」 温室効果ガスを観測

地球温暖化の原因とされる温室効果ガスを観測する日本の人工衛星「いぶき2号」が、このあと午後1時8分に鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケット40号機で打ち上げられる予定です。
「いぶき2号」は、環境省やJAXA=宇宙航空研究開発機構などが開発した人工衛星で全長は5.8メートル、重さは1.8トンあります。

赤外線を検知する高性能センサーで温室効果ガスの二酸化炭素やメタンなどを宇宙から観測します。

9年前に打ち上げられた「いぶき」の後継機で、観測の精度はおよそ8倍に向上したということです。

また、二酸化炭素が自然に発生したものか、工場などでの産業活動で発生したものかを見分けられるほか、粒子が極めて小さい大気汚染物質「PM2.5」の濃度を調べることが可能です。

国は「いぶき2号」の観測データから地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」に基づいて各国がどの程度排出を抑制できたかなど実態を把握して、対策につなげたいとしています。

また、今回打ち上げるH2Aロケット40号機は、海外からは3機目の受注となったUAE=アラブ首長国連邦の地球観測衛星も載せていて、「いぶき2号」を分離したあと軌道に投入する予定です。

発射場周辺の天候に問題はないということで、作業が順調に進めばこのあと午後1時8分に打ち上げられる予定です。NHK NEWS WEBより

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