ＪＯＬＥＤ、ＪＤＩ能美工場を取得 20年量産めざす

パナソニックとソニーの有機ＥＬ事業を統合したＪＯＬＥＤ（ジェイオーレッド）は26日、７月１日付で能美事業所（石川県能美市）を新設すると発表した。

官民ファンドの産業革新機構を通じて液晶大手ジャパンディスプレイ（ＪＤＩ）の能美工場を取得。新棟を増設し2020年の有機ＥＬパネル量産をめざす。

能美事業所は生産コストの低減につながる「印刷方式」を採用する世界初の有機ＥＬ量産工場となる見通し。ＪＯＬＥＤは量産投資に必要な約１千億円の資金調達を進めているが「候補企業との交渉が終わっておらず、７月以降も継続する」（同社）という。

能美工場は革新機構がＪＤＩから約200億円で買い取ったうえでＪＯＬＥＤに現物出資する計画だった。手続きの複雑さから現物出資は見送った。ＪＯＬＥＤが革新機構から約200億円の現金出資を受け、この資金で革新機構から能美工場を取得するスキームに変更した。日経新聞より