中国メディア・東方網は27日、中国のネット上でしばしば話題になる「日本の街にはゴミ箱が少ない」ことについて、その理由は日本人のモラルの高さとは関係なかったとする記事を掲載した。
記事は、「日本に行ったことがある中国人なら分かるが、日本の街でゴミ箱を見つけるのは決して楽ではない。中国とは違って、歩道や街頭、駅でゴミ箱が見つからないのだ」としたうえで、ゴミ箱が少ない理由について、日本人の意見を紹介している。
まず、「過去に発生した事件の影響で、人びとがゴミ箱に対して恐怖の心理を抱いている。ゴミ箱の中に自分を傷つけるものが入っているかもしれないと考えるのだ。そのため、管理者が既存のゴミ箱を撤去した」との意見を伝えた。
また、ある人は日本の都市、特に東京にはカラスが非常にたくさんおり、ゴミ箱の中の物を荒らすとし、被害をなくすためにゴミ箱を撤去していると説明し、別の人は「街頭にゴミ箱を置いておくと、清掃員を雇ってゴミを回収する必要が出てくる。東京のような大都会になれば設置するゴミ箱は増え、そのコストが高くつくことになるため、ゴミ箱を設置しないことがベストの方法だと認識されているのだ」と語ったことを紹介している。
記事は、実際に日本人の話を聞くと「ゴミ処理は日本人1人1人責任だから」、「小さいころからゴミを持ち帰る習慣があるので」、「日本人はモラルが高いからあまりゴミを出さない」といった説が実に奇抜であることに気づくとし、「ゴミ箱の数と日本人のモラルは関係ないのだ」と指摘した。
確かに、街や駅のゴミ箱が明らかに減少したのは、1995年の地下鉄サリン事件、あるいは、2001年の同時多発テロ以降だろう。それだけがゴミ箱減少の理由ではないようだ。また、ゴミ箱がなくても街がそれなりに清潔を保っているという状況は、やはり、「その辺にゴミを捨ててはいけない」という市民の自覚があってこそなのである。
サーチナより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年6月28日木曜日
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