2018年6月27日水曜日

地下の物質、人工クレーターで初挑戦 成功へ高いハードル

小惑星「リュウグウ」に27日到着した探査機「はやぶさ2」。最も注目される探査計画は人工的にクレーターを作って着地し、地下の物質を採取する史上初の挑戦だ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の幹部は「簡単ではないが、だからこそ挑戦する価値がある」と意気込みを見せる。
 
地表の物質は初代の探査機「はやぶさ」も採取したが、太陽光や宇宙を飛び交う放射線を長年浴びて変質していた。地下の物質はこうした影響が少なく、46億年前に生まれた太陽系の初期の状態を良好にとどめており科学的に価値が高い。

地下の物質を狙うのはこのためで、素案では来年3月にも開始する。まず探査機から弾丸の発射装置を分離。探査機がリュウグウの裏側に退避した後、装置を爆発させると弾丸が地上に激突し、衝撃でクレーターができて地下の物質が露出。そこに探査機が舞い降りて採取する段取りだ。

探査機が確実に退避して爆発から身を守れるか、物質を採取するのに十分な大きさのクレーターを作れるかが大きな課題となる。成功のハードルは高い。

地表の物質は今秋以降、2回採取する。地面に弾丸を発射した後に着地し、舞い上がった物質をカプセルに取り込む。初代はやぶさは作業手順のミスで弾丸発射に失敗しており、成否が注目される。3回の着地で計1グラム程度の物質を採取するのが目標だ。

リュウグウは大きな岩やクレーターが多いことが到着前の観測で判明。詳しい地形はまだ分かっておらず、安全に着地できる場所を探すことも課題だ。今後2カ月間に高度1キロまで降下し、最適な場所を見極めて作戦を立てる。

このほか日欧の小型ロボット計4機を投下して地表で観測を行うなど、探査計画はめじろ押しだ。産経ニュースより

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