2017年6月21日水曜日

「韓国は恩知らず」 激怒の米大統領に会う文大統領

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は20日(現地時間)に放映された米CBS放送とのインタビューで、北朝鮮の核とミサイルと関連して「北朝鮮は非合理的な体制であるとの認識を持つべきだ」とする一方で「そのような国を相手にわれわれは核の完全廃棄という目標を達成しなければならない」と述べた。また「前提条件なしに対話をするということか」という質問に文大統領は「そのようなことを言った覚えはない。対話のための対話は必要ない」とした上で「まずは核とミサイルを凍結させ、2番目の段階として完全な核廃棄を実現しなければならない」との考えを示した。

文大統領は就任後、今回初めて行われた米国メディアとのインタビューを通じ、8日後に迫った韓米首脳会談に先立ちトランプ大統領と米国民に伝えたいことを語ったようだ。北朝鮮の核開発をまずは凍結させ、最終的に廃棄にまで持っていくべきことは常識的な考え方だ。しかし北朝鮮が核を廃棄するという保証がない状況で、核実験やミサイル発射を中断するだけで対話を始めてしまえば、これは過去20年以上にわたり北朝鮮にだまされてきたことが再び繰り返されるだけだ。過去にも北朝鮮は表向きは対話によって石油や食料を手にし、その裏では核とミサイル開発を続けてきたからだ。

韓国大統領府の文正仁(ムン・ジョンイン)統一・外交・安保特別補佐官が米国で「北朝鮮が核とミサイルを凍結すれば、その見返りに韓米合同軍事演習を縮小できる」と発言した影響で、文大統領に対する米国の懸念はこれまで以上に高まっている。日本の朝日新聞は韓国が米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備を遅らせていることについて、トランプ大統領が「韓国は恩知らず」として激怒したと伝えている。これが事実なら深刻な問題だ。
朝鮮日報より

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