太陽で「スーパーフレア」と呼ばれる巨大爆発が起きる恐れがあることが、近年の研究で分かってきた。発生すれば世界規模で停電が起きるなど、社会生活に大きな打撃を与えるのは間違いない。切迫度は不明だが、専門家は警鐘を鳴らし始めた。
屋久杉が通説覆す
太陽の表面では「フレア」と呼ばれる爆発現象が頻繁に起きている。磁場のエネルギーが解放されることで発生し、エックス線などの強い放射線や、電気を帯びた粒子をまき散らす。
規模が小さいと地球に影響を与えないが、大きい場合は地球の磁気が乱れる磁気嵐が発生。送電線の異常電流によって停電が起きたり、人工衛星や通信機器に障害が起きたりする被害が生じる。
この爆発の巨大なタイプがスーパーフレアだ。近代観測で最大規模の2003年の10倍以上のフレアを指す。これほどの巨大爆発は起きないとされてきたが近年、通説を覆す研究成果が相次いでいる。
名古屋大の三宅芙沙准教授(宇宙線物理学)らは、地球に強い放射線が降り注ぐと、大気と反応して炭素同位体が生じ、これが二酸化炭素となって樹木に吸収されることに着目。屋久島(鹿児島県)に自生する樹齢約1900年の屋久杉の切り株を使って、過去の「痕跡」を調べた。
年輪に含まれる炭素同位体の濃度は、年ごとの放射線の強度を反映している。これを分析した結果、奈良時代の775年と平安時代の994年に濃度が急上昇しており、スーパーフレアが起きたとみられることが分かった。
2012年に発表した論文は世界的な反響を呼んだ。その後、各国の研究で紀元前にも3回発生した可能性が浮上している。発生頻度は分かっていないが、三宅氏は「過去に起きたので、未来も起きるはずだ」と話す。
千年ごとに発生か
観測記録がない時代を探るには、史料も手掛かりになる。注目されるのは、1770年に名古屋や赤道付近のティモール島周辺など世界各地で出現した大規模なオーロラの絵図や記述があることだ。
オーロラは通常、高緯度の極地で起きるが、フレアで放出された粒子が大気と衝突すると活発化して範囲が拡大。中・低緯度地域で広く現れたことを示す史料の存在は、スーパーフレアが起きた可能性を物語る。
巨大爆発が太陽で起きないとされてきた理由はこうだ。太陽と明るさや温度が似ている恒星は、近くに巨大惑星があると磁場が影響を受けてスーパーフレアが発生する。しかし太陽は巨大惑星の木星が遠くにあるため、発生しないという考え方だ。
だが太陽で起きる可能性は、天文学の研究からも分かってきた。京都大などのチームは米国のケプラー宇宙望遠鏡の500日の観測データを分析。279個の太陽型の恒星で、スーパーフレアが計1547回も起きたことを突き止めた。
爆発規模は太陽フレアの千倍に達したものもある。いずれの恒星も近くに巨大惑星は見つかっていない。
チームの柴田一成教授(宇宙物理学)は「太陽だけが例外という理屈はあり得ない。規模にもよるが、おおむね千年ごとにスーパーフレアが起きる恐れがある」と強調する。いったん発生すると、短期間で繰り返す時期に入るという。
世界規模で停電
太陽で現実にスーパーフレアが発生したらどうなるか。世界規模で停電や通信障害が起き復旧に長期間かかるほか、人工衛星の多くが故障し、衛星利用測位システム(GPS)が使用不能になるなど社会が大混乱に陥るとみられる。
1989年のフレアではカナダのケベック州で停電が9時間続き、被害額は数百億円に上った。電気通信への依存が飛躍的に進んだ現代社会でスーパーフレアが起きれば、桁違いの被害になるはずだ。
観測史上最大のフレアの100倍の規模だと最悪の場合、航空機の搭乗者が致死量の放射線を浴びるとの見方もある。国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の飛行士も危険にさらされるだろう。
柴田氏は「発生直後に計画停電ができるようにしておくなど、取れる対策はある。想定外をなくすよう社会は努力すべきだ」と指摘している。産経ニュースより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年4月22日日曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
日産ケリー前代表取締役の保釈決定 保釈金7000万円 東京地裁
金融商品取引法違反の罪で起訴された日産自動車のグレッグ・ケリー前代表取締役について、東京地方裁判所は保釈を認める決定をしました。検察はこれを不服として準抗告するとみられますが、裁判所が退ければ、ケリー前代表取締役は早ければ25日にもおよそ1か月ぶりに保釈される見通しです。一方、...
-
人を殺した人と会う。 死刑囚 の実像に迫るシリーズ【3】 「“あの時”に 時間 を戻せたらいいのに、ということはいつも思います。ただ、もしも“あの時”に戻れるとしても、今の自分で戻りたいです。自分まで当時の自分に戻ったら、また同じことを繰り返してしまいそうだからです」 昨...
-
ホラー 映画『ファイナル・デッドコースター』で描かれるような遊園地での悲惨な死亡事故は、残念ながら現実でも起きてしまうことがある。今年8月には岡山県の遊園地で、走行中のジェットコースターの安全バーが外れ、乗客1人が負傷する事故が発生した。また、同日には大分県の遊園地でも、レールを...
-
インターネット 上には「掛けてはいけない電話番号」と銘打たれた、詳細不明の電話番号のリストが多数存在しています。それら電話番号と共に書かれている文面を見るに「掛けると死ぬ」「呪われる」「ドッペルゲンガー」「 宇宙人 」「貞子の電話番号」「花子さんの電話番号」などなど、いかにも恐ろ...
0 件のコメント:
コメントを投稿