防衛省は25日からドイツのベルリンで始まる航空ショーに2機のP1を派遣する。ドイツとフランスは会期中に哨戒機の共同開発に向けた署名を行う予定で、P1を売り込みたい日本は、実機を披露してアピールする。防衛省の政務官とドイツ政府高官との会談も調整している。
「ゼロからの開発はコストがかかる。スペインなど他の欧州諸国が買ったとしても調達数は限られるだろうから、P1の技術を生かすほうが効率的だ」と、日本の政府関係者は話す。
ドイツとフランスは現在、米ロッキード・マーチン
関係者の1人によると、防衛省は日本がP1の機体を提供し、全体の取りまとめ役や搭載するシステム、電子機器の開発はダッソーやタレス
しかし、この案件には欧米企業との激しい競争が予想される。仏エアバス
海自のP1は川崎重工業<7012 .t="">が開発した日本初の国産哨戒機。IHI<7013 .t="">製のエンジンを4発搭載し、高い高度を高速で飛ぶだけでなく、低い高度を低速で飛行できる。7013>7012>
武器の輸出規制を緩和した日本は3年前、哨戒機の世代交代を計画していた英国に売り込んだが、旅客機を転用したボーイングのP8に敗れた。
海自はP1を20機まとめて発注し、1機当たり約160億円で調達している。さらに取得を続ける予定で、防衛省は輸出によって生産を増やし、自衛隊向けの価格を低減させたい考え。また、欧州諸国の哨戒機との相互運用性を高める狙いもある。「たとえばタレスが高性能のレーダーを開発すれば、海自の機体にも使えるようになる」と、関係者の1人は言う。
日本の防衛装備庁はロイターの取材に対し、ドイツ、フランスと「いかなる防衛装備・技術協力が可能かさまざまな可能性を検討している」とする一方、哨戒機の共同開発について「両国と協議を始めているといった事実はない」と回答した。ドイツ国防省はコメントを控えた。ロイターは駐日フランス大使館にも問い合わせたが、コメントを得られていない。大紀元日本より
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