堀江貴文氏らが創業した宇宙ベンチャー「インターステラテクノロジズ」(北海道大樹町)が、自社開発した小型ロケット「MOMO(モモ)」2号機を28日午前11時にも打ち上げる。昨年7月の初号機失敗から約9カ月。成功すれば、民間単独で開発したロケットの宇宙到達は日本初という快挙だ。発射台がある同町は町を挙げて応援し、歴史的瞬間を見届けようと多くの宇宙ファンが全国から続々と集まっている。
「大樹町は宇宙の街として30年以上やってきた。それだけに、新しいロケットを作るため試行錯誤できる環境が整っている」。今年3月の記者会見で、同社の稲川貴大社長は大樹町への感謝を強調した。
同社はこれまで、2011年の小型ロケット「はるいちばん」を手始めに同町での打ち上げ実験を何度も繰り返してきた。14年にはロケットエンジンの実験施設を整備するなど、いまや開発の拠点として欠かせない場所となっている。
町にとってもロケット開発は魅力的だ。初号機の打ち上げは全国の注目を集め、発射台からやや離れたパブリックビューイング会場には2日間で延べ約4300人が来場した。人口約5600人の同町にとっては大きな数字だ。
続く2号機の打ち上げも、ゴールデンウイークと重なったこともあって多くの人出が予想される。町によると、職員は前日からパブリックビューイングの準備に追われ、当日もほぼ全員が休日返上で対応に当たるという。
ある職員は「ロケット打ち上げで町全体が活気づいている。こういったイベントはなかなか他ではできない。町を挙げて応援しており、今度こそ成功してほしい」と声を弾ませる。
パブリックビューイングの会場では地元企業や飲食店などが出店を予定しており、経済効果も小さくない。
大樹町が宇宙航空関連の事業誘致に名乗りを上げたのは1980年代。95年に長さ1000メートルの滑走路を持つ広大な「多目的航空公園」が完工し、97年には宇宙航空研究開発機構(JAXA)の前身である航空宇宙技術研究所と協定を締結した。98年には日本版スペースシャトルともいわれた「HOPE」の関連実験が行われている。
同町を活用する理由についてJAXA関係者は「敷地が大きく、太平洋に面しているので、挑戦的な航空実験が可能な条件が整っている。町や漁業協同組合も非常に理解してくれている」と話す。
日本のロケット打ち上げといえば、いずれも鹿児島県の種子島や内之浦が知られる。大樹町は両者と同様に南や東の海が開けており、打ち上げ時に安全を確保しやすい。打ち上げる人工衛星の軌道によっては、沖合に島がない同町の方が打ち上げに適しているとされ、新たな発射場の候補地として、宇宙関係者の間で関心が高まっている。
MOMOの打ち上げをはじめとした同社の活動が軌道に乗り、将来の超小型衛星打ち上げも実現するようになれば、注目度はさらにアップするだろう。近い将来、大樹町が“北の種子島”と呼ばれる日が訪れるかもしれない。産経ニュースより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年4月28日土曜日
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