会社員オ・チェウォンさん(29、女性)は昨年12月、会社の同僚4人と鳥取県に行った。大学3年の時に初めて日本を旅行し、これが15回目の日本訪問だった。2泊を旅館で過ごして使った費用は約70万ウォン(約7万円)。安航空会社(LCC)を利用し、一泊30万ウォンの旅館も4人で分けると1人あたり7万-8万ウォンだ。残りの交通費・食費・ショッピングは30-40万ウォンで十分だった。オさんはソウルでも日本を楽しんでいる。「先日、居酒屋に行ったが、日本人がよく飲むハイボールがあり、うれしくて注文した」と話した。
旅行業界に従事するユンさん(39)も1月、大阪に行った。出張や旅行で10回以上も大阪を訪問しているユンさんは今回、難波駅付近の小さなブティックホテルに宿泊した。ホテルだけで100万ウォン近い費用がかかったが、満足度は大きかった。3日間、中崎町のカフェなどで過ごし、存分に楽しめたという。レトロな雰囲気がある中崎町は最近、大阪を訪れる韓国人の必須行先地に浮上しているところだ。ユンさんは「路地ごとに韓国語が見える」と話した。実際、インスタグラムで「#中崎町」で検索すると2万件以上の掲示物が出てくる。
「近くて遠い国」日本が「近くて安い国」になった。数年間続いた円安のおかげだ。2012年1月に100円=1499ウォンまで値上がりした日本円は現在100円=1000ウォンほどを維持している。日本が東南アジアを抜いて「海外旅行1番地」に浮上した理由だ。
数値を見ると、ひと目で分かる。昨年日本を訪れた韓国人は714万人だった。人口5177万人(2017年12月)基準で7人に1人が日本を訪問した。人口14億人の中国の訪日旅行客(735万人)は韓国と似ている。訪日旅行客は今年も急増している。日本政府観光局によると、今年1-2月に日本を訪問した韓国人は151万人と、前年同期に比べ23%増えた。これは中国人(134万人)より多く、この期間に日本を訪問した海外の観光客のうち最多だ。
日本は韓国に比べて外国人の再訪問率が高い。個性的な観光インフラのほか、日本独特の「おもてなし」のおかげだ。特に費用と満足度を重視する20-30代にとって日本は非常に良い旅行地となっている。「済州(チェジュ)に行くくらいなら日本に行く」という声がよく聞かれる理由だ。日本を旅行した若い旅行者はインスタグラムなどソーシャルネットワークサービス(SNS)で見聞録を伝播し、旅行を再消費する。日本旅行が増える「触媒」になっている。円安とともに格安航空会社が増えたことも日本旅行の増加につながっている。チェジュ航空の昨年の韓日搭乗客(往復)規模は264万人と、2014年に比べ3倍以上に増えた。昨年の座席シェアは91%だった。
一方、韓国を訪問した日本人旅行客は2012年の351万人がピークだ。その後は大きく減少し、200人台にとどまっている。最近、北朝鮮の核問題や慰安婦再交渉をめぐる論争などでさらに減ったからだ。東西大のチョン・グジョン教授は「若い世代は政治的な状況に相対的に敏感でない方」と話した。
漢陽大観光学部のイ・ヨンテク教授は「日本と比較すると国内観光は相対的に費用が高く、消費者が合理的な選択をしている」とし「観光収支の赤字が膨らんでいるが、コントロールタワーの役割をすべき政府や地方自治体は観光コンテンツの開発より『外国人が何人訪問した』という数字の広報に熱を上げている」と指摘した。また「原則論ではあるが、個別の観光地やショッピングより、日本のように都市全体を売ることができる都市基盤観光に注力するのがよい」と提案した。中央日報より
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年4月2日月曜日
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