トランプは前任大統領の北朝鮮政策失敗を批判する。それと共に、彼は金正恩が大言壮語した核・ミサイルの完成のようなことは起きないと大声を上げた。しかし、そのようなことは起きた。トランプの北朝鮮政策も失敗している。トランプの問題は、自身はツイッターで金正恩と言い争いをやりとりしながら北朝鮮による核・ミサイル挑発阻止の責任を習近平に押し付けているということだ。
戦略爆撃機B-1Bが随時北朝鮮周辺に出動して北朝鮮の核・ミサイル基地を仮想ターゲットとした韓米合同演習が行われている中で、金正恩に「核実験するな、ミサイル試験発射をするな」と言っても金正恩が「はい、分かりました」と聞くはずがない。習近平が送った特使にも会ってくれない金正恩だ。
トランプは習近平に責任を転嫁するのではなく、レックス・ティラーソン国務長官を平壌(ピョンヤン)に派遣する大胆な決定を下さなければならない。ティラーソンでなければ、他の高官要人でもかまわない。トランプが北朝鮮に特使として行くと自ら要望したジミー・カーター元大統領を防いだのは誤りだ。米朝間には6月、米国大学生オット・ワームビア氏が北朝鮮に抑留されて帰国したが死亡した事件が起きる前に、ドラマチックな結果を生んだかもしれない真摯で意味のある水面下接触が長く、そして緻密に行われてきた。今でも米朝は接触再開の機会を見ている。北朝鮮が米国との対話に関心を持っているという意味だ。
再び強調するが、制裁では金正恩の核・ミサイル暴走を止めることはできない。トランプは「我々が解決する」という言葉を実践してみせるべきだ。米朝間高位当局者の会談で北朝鮮は核・ミサイルを凍結して韓国と米国は韓米軍事演習の縮小、または中断を交渉すること以外に他の現実的な案はない。ワシントンのコンセンサスも核・ミサイルの凍結に集まっている。しかし、凍結には北朝鮮の核保有を事実上認めるという落とし穴がある。そのため、凍結にはある時期に完全な核・ミサイル廃棄に向けた交渉をするという具体的な条件が必要だ。核完全廃棄交渉の時、米朝修交と平和協定が登場するだろう。
中央日報より
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年12月1日金曜日
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