北朝鮮が先月29日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したことを受け、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の最初の反応は「大陸間を越える北朝鮮の弾道ミサイルが完成されれば、状況がどうしようもなく悪化する可能性がある」だった。「悪化する可能性がある」という未来型だ。しかし、状況はすでに現在完了形だ。文大統領の話に緊迫性がない。
金正恩(キム・ジョンウン)がICBM発射を指示したのは国際社会がいかなるな強力な制裁を加えても、中国がいかなる圧力をかけても、北朝鮮人民がどんな苛酷な犠牲を払っても彼が公言した核・ミサイルの完成段階までは行くという不同の意志表現だ。北朝鮮土地をまるごと鉄壁ドームで覆わない限り、金正恩は引き続きミサイルを発射して核弾頭の最終的な小型化・軽量化のための核実験を行うだろう。大気圏進入技術を習得したかどうかをめぐる論争は意味がない。1~2年の時差に何の意味があるだろうか。これからすべての対応策は「状況は悪化した」「金正恩はルビコン川を渡った」を前提に立てる必要がある。
国際社会は北朝鮮をより孤立させることで米国と日本は独自の制裁を強化するだろう。中国は北朝鮮との金融・交易をさらに制限するだろう。しかし、結果は同様だあろう。金正恩がそれほどの覚悟もなく、あのような無謀な挑発をするだろうか。挑発-制裁-挑発-制裁の無限サイクルを繰り返すだけだ。
なぜそうだろうか。決定的な一発がないからだ。中国が対北朝鮮送油管のバルブを閉めれば金正恩の核・ミサイル暴走は止まるか、それとも大きく減速されるだろう。それをでは足りない。ロシア沿海州に穴(loop hole)があいている。西には渤海湾、東には東海北部の石油と生活必需品の密取り引きを遮断しなければならない。しかし、中国は米国の度重なった要請にもかかわらず、北朝鮮に制限された量の原油を送り続けている。北朝鮮の最後の生命線を絶つことができないという地政学的、戦略的、近視眼的計算からだ。同時に、韓国にはTHAAD(高高度防衛ミサイル)に関する想像可能なすべての制限を要求する。
トランプは意外にも淡々とした反応を見せた。「何も変わらない。我々が処理する(We take care of it)」。何も変わらないという言葉は制裁強化の道にまい進するという意味に読まれる。「我々が処理する」という言葉には制裁・圧力で難しければ軍事オプションを考慮するという暗示が入っているようだ。しかし、韓国の大統領は韓国の同意のない先制打撃はあってはならないという点を明らかにした。ワシントンでも誰よりジェームズ・マティス国防長官が先制打撃に反対の立場だ。レックス・ティラーソン国務長官は一貫して対話で問題を解決するという姿勢を維持してきた。中央日報より
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年12月1日金曜日
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