北朝鮮が、朝鮮半島の危機を終わらせるためには、軍事計画を放棄し、恒久的な平和体制を確立すべきだと強調しました。
北朝鮮は、30日土曜、2007年にこの問題に関して、韓国と合意を締結したが、双方はいまだにこれに関する成果を得ていないとしました。また、危機の解決は、緊張を拡大する要因となる現在の軍事的な構造が崩れることにより可能となるとしました。
南北朝鮮の世論は、両国間の戦争の勃発を歓迎しておらず、南北朝鮮の統一、朝鮮半島の恒久的な平和を求めています。ソ連が崩壊し、東西の陣営が崩壊したあと、南北朝鮮は、統一を果たしていないただ2つの国です。朝鮮半島危機は、最近、冷戦時代から残っている最後の危機です。明らかに、この状況の継続は、アメリカだけが望んでいるのであって、アメリカは南北朝鮮の統一に反対し、地域の安全保障問題をあおることで、朝鮮半島における安全保障上の懸念を高めています。
この地域の過去10年の動きを見ると、アメリカは南北朝鮮のあらゆる政治的合意や、日本、ロシア、中国、アメリカ、南北朝鮮の参加する6カ国協議を失敗に追い込んだことがわかります。ドイツ・ベルリン自由大学の北朝鮮問題の専門家は、次のように語っています。
「アメリカは、圧力行使という手段と約束を持ち出しているが、これまで、実際のところ約束はまったく守られているのは見られず、単に戦争を望んでいるだけだ」
このような状況の中、南北朝鮮は関係の拡大と、両国の対立の政治的解決という、以前の合意を実施することで、地域に安定した安全保障を確立するとともに、南北朝鮮の統一に向けた期待を高めることになるでしょう。この目標の実現は、さほど難しいと思われず、ただ、韓国がアメリカの軍事政策から距離を置く勇気ある行動と、北朝鮮との信頼醸成が必要となります。
一方で、北朝鮮はミサイル計画の停止により、韓国に信頼醸成に向けた適切な回答をあたえることになるでしょう。北朝鮮問題のもう一人の専門家は、次のように語っています。
「アメリカのトランプ大統領の政策は、困惑を生じさせるものであり、核戦争をはじめ、多くの危険をもたらすことになり、これに対して予防措置を講じなければならない。」
また、シンクタンク、アメリカ進歩センターのアナリストは、次のように述べています。
「トランプ政権は北朝鮮危機に対して、内部で対立を抱えており、存在しない解決法を追求している」
これは、トランプ大統領が北朝鮮危機に関して、深刻な混乱に直面していることを意味しており、その政策は地域における危機をあおっているに過ぎません。このため、北朝鮮政府は韓国に対して、戦争をあおるアメリカの軍事政策から離れ、朝鮮半島問題の政治的な解決に向けて措置を講じるよう求めています。 Pars Todayより
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