2017年6月19日月曜日

韓国新外相任命で「日本は心中穏やかでない」

2017年6月18日、韓国・YTNは、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、慰安婦問題をめぐる日韓合意に否定的な立場を明らかにしてきた康京和(カン・ギョンファ)氏を外交部長官に正式任命したことについて、「15年末に締結された日韓合意の履行を韓国側に何度も求めてきた日本政府の心中は穏やかでない」と伝えた。

記事は、文大統領就任直前の5月9日、菅義偉官房長官が会見で「日韓がそれぞれ責任を持って(合意内容を)実施していくことが極めて重要。(韓国に)合意の着実な実施を求めていきたい」と述べていたことを紹介。一方で外相候補に指名された康氏が6月7日、「最も核心となるのは被害者中心の法的責任と賠償だ。この部分において不明確な点があるため、合意は不十分だったのではないかと思う」と述べるなど、以前より日韓合意に否定的だったと解説している。

また、康外相就任を受け、岸田文雄外相が「韓国は戦略的利益を共有する最も重要な隣国。緊密に連携し、未来志向的な日韓関係を構築するために努力したい」と祝意を伝えたと紹介した上で、「しかしながら日本政府は、康長官の今後の歩み、特に慰安婦合意の動きに神経をとがらせている」と伝えた。

記事はさらに、韓国側が康氏任命の是非を議論した人事聴聞会で慰安婦合意の再交渉や破棄に直接言及しなかったことから「日本が対応策に苦心している」と分析、「日本国内の保守系メディアを中心に(康氏任命に)否定的な報道が相次いだ中で最終的に康長官が任命され、日本の内心は複雑化している」と伝えた。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「よくぞ康長官を任命した」「日本が嫌がるということは、韓国にとっては良かったということ」「日本が喜ぶ人事では、私たちには全く役に立たない人事ということでしょ」「日本の皆さん、覚悟しておくように」「正しい選択だった」など、康長官任命を歓迎する多くのコメントが寄せられた。

また、「いずれにしても尹炳世(前外交部長官)よりはまし」とする声もみられた。

レコードチャイナより

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