ニューヨーク貴金属市況＝ＮＹ金は反落も、終盤に下げ渋る

１日のニューヨーク貴金属市場は、パラジウムを除いて下落。
 
ＮＹ金は反落。本日発表された主要な米経済指標で、５月のＡＤＰ全米雇用報告の民間就業者数と５月の米供給管理協会（ＩＳＭ）製造業景況指数がともに予想を上回る良好な内容となり、これを受けて６月の米追加利上げに対する警戒感が強まったことから、金利の付かない金は売られやすくなったほか、ドルが対ユーロで上昇し、ドル建て金の割高感が生じたことにも圧迫され、一時は前日比で１０ドル超の下落幅を記録。

ただ、取引終盤にかけて、売られ過ぎとの見方から安値を買い拾う向きも見受けられたためか、下げ渋る格好となった。市場からは「米ＡＤＰ統計が良好だったことから、明日発表の５月米雇用統計も強い内容となる可能性が高いが、欧米での政治的リスクが燻っていることを踏まえれば、仮に雇用統計が強い内容だったとしても一段安とはなりづらいのではないか」との声も聞かれた。　
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