2017年6月21日水曜日

米番組、北への先制攻撃を口にするコメンテーターも

北朝鮮に拘束されている間に昏睡(こんすい)状態に陥り、釈放・帰国後の19日(現地時間)に死亡した米国人大学生オットー・ワームビア氏をめぐり、米国ではホワイトハウスから議会、報道機関、ソーシャル・メディアまで「北朝鮮報復論」で騒然となった。

米議会では「金正恩(キム・ジョンウン)に殺された」という声が上がり、米国の番組のコメンテーターたちは北朝鮮先制攻撃論を口にしている。

ドナルド・トランプ米大統領は同日の声明で、北朝鮮を「残酷な政権」と規定、「(米)政府は法と人権を尊重しない政権から罪のない人々を守るという決心をさらに強くした」と述べた。これはワームビア氏事件をきっかけに、北朝鮮制裁を強めるという意味だと受け止められている。短文投稿サイト「ツイッター」にも「私と(妻の)メラニアはワームビア氏の家族にお悔やみ申し上げる」と書いた。

米メディアは21日、ワシントンD.C.で行われる米中高官級外交・安全保障対話で、米国が中国に対北朝鮮制裁強化を求めるものと見ている。「外交司令塔」のレックス・ティラーソン国務長官も同日の声明で、「ワームビア氏に対する不当な監禁に対して、必ず北朝鮮に責任を問う」と述べた。米国のニッキー・ヘイリー国連大使は「数え切れないほど多くの罪のない男女が北朝鮮の犯罪者たちの手により死んでいった。今回の事件は北朝鮮の独裁政権の野蛮な本質を我々に思い起こさせる」と言った。マイク・ペンス副大統領もツイッターに「北朝鮮が人間の命を無視しているという悲劇的な例」と書き込み、ワームビア氏の家族にお悔やみの言葉を述べた。

米議会は与野党を問わず激怒している。ジョン・マケイン上院軍事委員長(共和党)は声明で「米国市民のワームビア氏が金正恩政権に殺害された。米国は敵対政権が我々市民を殺害することを容認してはならない。ワームビア氏は人生の最後の日々を強制労働と飢え・組織的虐待・拷問・殺人など北朝鮮住民を70年間にわたり苦しめてきた悪夢の中で過ごさなければならなかった」と述べた。

マルコ・ルビオ上院議員(共和党)は、「ワームビア氏はささいな政治宣伝物を破ったという理由で拘束され、殺害された」と言った。ベンジャミン・カーディン上院議員(民主党)も「ワームビア氏は抑圧的で殺人的な金正恩政権の犠牲になった。北朝鮮は野蛮な行動の責任を取るべきだ」と言った。 朝鮮日報より

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