防衛装備庁のある高官は、日本のステルス実証機「X2」のレーダー反射面積は米国のステルス戦闘機よりも小さいとX2のステルス性能を高く評価しているようだが、中国メディアの新浪はこのほど、この評価はゼロ戦開発当時に見られた日本人特有の弱点がX2開発にも存在していることを露呈するものだと論じている。
X2の性能に関して、記事が高く評価している点がある。それはX2の機体を構成する材料にセラミックと炭化ケイ素系の複合材料が使用されている点であり、記事はこれを「世界最先端の技術」と表現している。さらにX2にS型吸気ダクトの実装に成功した点について、「これほど細い機体に実装できたのは、課題に十分に取り組んだからだ」と表現、日本の技術者の努力と成功を高く評価した。
一部資料によれば、X2の吸気ダクトは独自設計により複雑に曲げられており、吸入口がレーダーを反射しにくくするような独創技術が採用されているという。記事はX2に採用されている複合材料およびS型吸気ダクトがもたらす優れたステルス性能が、「F-22に自分の至らなさを自覚させ、恥じさせている」と説明。X2のステルス性能がF-22を一部で凌駕していると認めた。
しかし記事はまさにこの点にゼロ戦開発当時にも存在した日本特有の弱点が表れていると指摘、それは性能のある特定の面だけを極めようとする性向だと説明する。ゼロ戦開発は「より軽くより速く」だけが強調され防護面が無視されていたように、X2開発はステルス性能だけが極端に重視されているという見方を記事は示した。
記事はかつてロッキード・マーティンのある高官がX2に対して懸念を表明、将来的に電子・通信システムやフライバイワイヤシステムなどの技術面における多くの課題に遭遇する可能性を示唆したと紹介。また、仮に日本がこれらの課題を克服したとしてもX2の機体に使用されている複合材料は「価格が高すぎる」と指摘、量産には耐えられないという見方を示した。
記事はこのようにX2のステルス性能の高さを認めつつも、バランスの取れた戦闘機開発とは決して言えないと主張している。しかし、X2はステルス実証機であり、ステルス性能の実証のために開発された機体であるという前提を無視しているため、主張が破たんしてしまっている。「ステルス性能が極端に重視されている」という記事の主張は、X2がステルス性能の実証目的で開発された以上は当然のことだといえる。 サーチナより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2016年5月6日金曜日
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