2016年5月22日日曜日

暖湿流の予測精度向上へ=ひまわり8号で大雨対策―気象研

昨年7月から運用が始まった気象衛星ひまわり8号の高性能な観測データを使い、海上から陸上に流れ込む暖かく湿った空気の流れを高精度で予測する手法を開発したと、気象庁気象研究所の国井勝研究官らが17日、発表した。

台風や低気圧に伴う暖かく湿った空気の流れは大雨をもたらす。日本の陸上にはレーダー観測網があるが、海上は気象衛星で観測した雲の動きから推測するしかなく、予測精度の向上が課題となっていた。

 国井研究官は「大雨を以前より早く、精度高く予測でき、防災に役立つ。検証を重ねて実用化したい」と話している。研究成果は東京都内で開かれる日本気象学会で18日に報告される。 

 ひまわり8号は7号に比べ、夜でも雲を捉えられる赤外線画像の解像度が高くなり、地球全体の観測頻度も30分ごとから10分ごとに増えた。さらに、日本列島付近は2分半ごとに観測しているが、このデータはまだ気象庁の予報業務で使いこなせていない。

国井研究官らは昨年9月、茨城県常総市の水害を引き起こした豪雨について、ひまわり8号の5分ごとの雲や水蒸気の観測データに基づき、コンピューターでシミュレーションを行った。その結果、関東に南海上から流れ込み続ける暖かく湿った空気の流れや豪雨の状況を高精度で再現できたという。 YAHOOニュースより

日本の気象技術の進歩は、目を見張るものがある。気象衛星ひまわり8号で大雨や台風などで災害の予防に役立つ。その地域の人も事前に避難し被害者を最小限にすることが可能になるのではないかと思われる。ひまわり8号は他の国も情報を得ることが出来るので他の国も自国の災害防止に役立てて欲しいものである。

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