2016年5月13日金曜日

米艦、人工島に接近

ワシントン時事、米海軍のイージス駆逐艦「ウィリアム・P・ローレンス」が米東部時間9日、南シナ海南沙諸島のファイアリクロス礁に中国が造成した人工島から12カイリ内を航行した。米国防当局者が明らかにしました。

南シナ海の軍事拠点化を図る中国の活動が問題化して以来、中国の支配下にある人工島などから12カイリ内に艦船を送り込む「航行の自由作戦」を米軍が実施するのは、昨年10月、今年1月に続き3回目。米軍には、一帯の海空域の実効支配を強める中国を牽制する狙いがあります。

ウィリアム・P・ローレンスは前の2回同様、中国に事前通報する事なく現地時間10日午前、12カイリ内を通過しました、米軍は、前回と同様に軍事訓練を伴わない「無害通航」だと説明しています。

米国防当局者は作戦について、「航行の権利を制限しようとする中国、台湾、ベトナムの試みに異議を申し立てるものだ」と表明。外国艦船の領海通過に当たり、国際法に反し事前許可を取得や事前通報を要求しているとして、中国と同時にファイアリクロス礁の領有権を唱える台湾とベトナムも批判しました。

フィリピンも同礁の領有権を唱えていますが、航行制限の方針を打ち出していない為、異議も申し立ての対象とはしなかったと言います。

中国は米駆逐艦が南シナ海ファイアリクロス礁近海で「航行の自由作戦」について、中国外務省の報道官は10日の記者会見で、中国の主権と安全を脅かし、地域の平和と安定を損なうと非難しました。中国は米艦の追跡と警告をしたことを明らかにしました。

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