1940年代にハンガリーで開発されたボールペンは、改良を重ね1950年代に入って世界中に広まっていった。1960年代には日本企業が世界に先駆けて水性ボールペンを開発。さらに1980年代にはゲルインクボールペンも日本で発明された。
中国は世界の工場として大量のボールペンを生産しているが、ありふれた存在に映るボールペンすら中国は質の高い製品を作れないのが現状だ。中国メディアの経済日報は、ボールペンの生産から中国製造業の現状を説明する記事を掲載した。
記事は、中国では年間400億本以上のボールペンを生産していることを指摘する一方、ボールペンの先端部分はそのほとんどが輸入に頼っていたことを説明。ボールペンの先端は小さな部品だが、非常に高い技術を必要とするためだ。つまり、中国ではボールペンのペン先を生産する「技術」がなかったということだ。
続けて、中国は2011年に政府主導でボールペンのペン先とインクの製造に力を入れ、「目標は5年以内に数百億本の“中国ペン先”を供給する」と目標を定め、実際に生産設備から技術にいたるまで「ボールペンを自前で生産するうえでのすべてを掌握した」と主張。ボールペンを生産するうえで、長年にわたって依存してきた輸入からの脱却に成功し、生産コストも低下させることに成功したと論じた。
だが記事は、中国国産のボールペンは消費者から不評だと指摘し、その理由は技術や生産設備にあるわけではないと指摘。問題は生産に携わる人の質や管理方法、材料などソフト面にあると指摘。中国産のボールペンに限らず、文房具全般はドイツや日本製にはまだまだ敵わないのが現実と論じた。中国は製造業の高度化を長期的な目標に掲げ、技術力の向上を目指している。他国からの技術導入にも積極的だが、技術だけを手に入れても、技術を使う側の人や管理に問題があれば、記事が例として挙げたボールペンのように質の良い製品は作ることができないことを認識すべきではないだろうか。 サーチナより
ロケットや戦闘機(コピー)を作れるのに、ボールペンが作れないという、笑うに笑えない国である。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2016年5月13日金曜日
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