ブラジル上院(定数81)は12日、政府会計を不正操作したとの理由で、ルフセ大統領に対する弾劾裁判を行う法廷設置を賛成55、反対22で可決しました。これにより、ルフセ氏は停職。上院に設置される法廷で2/3に当たる54人が弾劾に賛成すれば、同氏は罷免されます。
上院審議中、議会周辺には与野党の支持者が多数集結し、弾劾賛成、反対それぞれのプラカードを手にして、テレビで生中継される審議を見守りました。
裁判の期間、ルフセ氏の職務は最長180日間停止され、テメル副大統領が職務を代行します。
ルフセ氏が罷免された場合、大統領に昇格するテメル氏が2018年末までのルフセ氏の残りの任期を努めることになります。
野党側は、議会の承認を得ないで政府支出の一部を政府系金融機関から借り入れたルフセ氏の行為は法律違反であり、弾劾に相当すると主張しています。
ルフセ大統領は、弾劾は根拠を欠く「クーデター」だと批判しています。
ブラジルの景気後退や国営石油企業の汚職事件に対する、国民の不満があり、これが大統領辞任を求める世論となり、弾劾への流れに拍車を掛けています。
弾劾裁判に行方にかかわらず、混乱は長期化すると見られます。景気後退や雇用悪化、高インフレなどの問題が解決する展望はありません。
一方、ルフセ氏が罷免されなかった場合も、大統領としての権威を取り戻すのは困難とみられ、少数与党の下で政治、経済危機を乗り越えられるか不透明な状況です。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2016年5月13日金曜日
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