養老孟司先生の本の一部から抜粋させていただきます。「うろたえる人間」
なぜだか知らないが人の脳は「すべてが人間が考えるようになる」と考えていく内にどんどん進んでいく。その傾向が、行く着くところまで行ったのが都市だと私は思っています。
それは今に始まった分けではありません。5000年前の、中近東には都市が出来ています。そこの人は、今の東京の人と同じように考えたに違いありません。そういう都市を発掘してみると分かりますが、やはりきれいに道路を舗装している。その頃はコンクリートはありませんから、全部石を敷いています。そして人間の作ったものしか置かない。
その傾向をどんどん進めていくと、人間の常識が変わってきます。さっき現実を我々は決めてしまうと言いましたが、つまり現実がああなればこうなる世界になってしまいます。そうすると、ああなればこうなる以外のことが起こった時に、うろたえる、大騒動になる。
日本ではしょっちゅう自然災害が起こります。これでは具合が悪いかなと、どこかで自然から教えられるのだろうと思います。
人間はいつ死ぬか分かりません。自分が病気で死ぬと言うことは誰も分かりません。事故で死ぬ場合も場合もあります。これだけは計算できない。5年先に会社がどうなるといても、一生懸命に努力しても、その間に自分が死んだらどうすると言うことは普通は考えない。
都市の生活はそれを考えないで言いように作っている。しかし、実際は死ぬことはあり得る分けで、そういうことを考えると、都市生活はうまくいかなくなります。(抜粋はここまで)
ジャングルで一人置き去りにされれば、そこで生活するためには、食料や水が寝床が必要です。特に食料や水の入手はなかなか困難で、水がなければ死ぬことになります。その為に、必死で水の確保のために行動します。火もおこさなければ、生水を煮沸しなければなりません。食料も火を通さなければ生では食べることは出来ない。
火をおこすことにより、猛獣から身を守ることは出来ます。自然の中で生活するのは大変な困難を伴うものなのです。だから人間は都市という城壁の中で生活し、安全でいつでも食料や水、家を作り生きていきていかなくなります。人間とは本当は弱い生き物ではないでしょうか。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2016年5月22日日曜日
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