2016年5月29日日曜日

米国防長官中国を批判

ワシントン=時事 カーター米国防長官は27日、メリーランド州アナポリスの海軍士官学校の卒業式で訓示し、中国による南シナ海の軍事拠点化やサイバー攻撃などに関して「自らを孤立に追いやる万里の長城を築く事になりかねない」と述べ、各国との関係悪化を招くだけだと警告しました。

長官はまた、中国は南シナ海問題を切り離した上で全般的な米中関係を深めるよう提案していると指摘し、そんなことはできない。中国の行動は基本的規範に挑戦を突きつけており、見逃すことはできないと、牽制を強めました。

長官は6月3日からアジア安全保障会議で、南シナ海の軍事拠点化に改めて反対する見通しで、会議では米中協調の側面も取り上げ、対話と法による解決を図るように中国に促すとみられます。

長官は訓示で、中国は拡張主義的で例のないいくつかの行動を南シナ海で取っていると強調。人工島を造成し、国際法に則して活動する航空機や艦船、漁民ですら追い払おうとすると非難しました。

さらに、中国は時に通商とインターネットの自由といった原則を損ね、自国のルールに基づき行動していると語り、こうしたやり方は非生産的で「ウイン・ウイン」とは程遠いと訴えました。地域の各国が中国の手法にかつてないほど声高に懸念を表明しているとの見方を示しました。

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